2012年08月30日

自治労運動に『ひとりひとりの力』の結集を！＝自治労大会はじまる

８月３０日１０時、歴史的猛暑の中、函館市市民体育館で自治労第８４回定期大会がはじまった。
この大会は中間年大会で当面の闘争方針などを決定し、明日３１日に終了する予定。

中央本部を代表して徳永委員長が、大会の開催準備にあたった、北海道本部の仲間にお礼を述べた上で当面する５つの課題について述べあいさつした。

１つ目は、公務員制度改革と人事院勧告、２つめは、自治体で働く非正規職員の課題について第３つ目は、脱原発社会の実現、４つ目は、東日本大震災からの復興について述べた上で、最後に、政治について述べた。

徳永委員長は、「３年前の夏、私たち国民が切望して成し得た政権交代を思い起こすと、今の民主党の状態は、本当に残念でならない」と指摘し「『決められない・ぶれない政治からの脱却』と言われているが、民意に背くことが『ぶれない政治』ではなく。国民の声をしっかりと聞き、受け止めたうえで政治を実行していくことこそが、政治家であり、今の日本の政治に求められていることだ」と述べ、「『ねじれ国会』における政策実現の困難性が理解できないわけではないが、普天間基地の移設問題や、大飯原発の再稼働問題など私たち自治労にとって問題のある政策については厳しく是正を求めていきたい」と考えを述べた。

また、「一方で新自由主義的な政策を掲げる一部野党は、公共サービスの切り捨てと公務労働者の労働条件引き下げを求め、地方公務員の思想信条の自由や表現の自由を否定し、政治活動に対する罰則・規制を強化しようとしており、公務員の労働基本権を否定し、公務労働運動のさらなる抑制をめざそうとしている」と指摘した。

さらに、「私たちは、政治における新自由主義的な政策との決別を求めてきた。子育て支援や若年層に対する雇用対策など社会保障制度の持続と機能強化、そのための財源の確保と税制における所得再配分機能の強化、官製ワーキングプア問題の解決、自律的労使関係制度の実現、これら民主党政権が打ち出し、取り組んでいる制度・政策課題は、いまだ改革の道半ばで何としても実現しなければならない」と述べ、さらに「さまざまな問題、厳しい批判はあるが、民主党を鍛え直し、これらを実現していく以外の選択肢はない」と強調した。

その上で「民主党には、あの政権交代の原点である『コンクリートではなく人間を大切にする政治』に立ち返り、新自由主義的な『構造改革路線』と一線を画すことを強く求め、公共の役割と勤労者の生活を重視する政治家と連携し、東日本大震災からの復興と再生、福島第一原発事故からの復旧・復興をめざし、公共サービスの再構築と強化、脱原発と再生可能エネルギー社会を実現していく政治を確立していきたい」と考えを述べた。

また、「この秋にも解散総選挙となる可能性が高まっている。迫りくる解散総選挙と来年夏の参議院議員選挙は、厳しいたたかいを強いられる。当面の闘争方針の中にある、社会や経済の閉塞感のはけ口として安易な公務員バッシングをすることで、有権者からの支持を得ようとする政治集団や政治家、マスコミの風潮を打破するためにも、衆議院選挙闘争体制を早急に確立し、取り組んでいかなければならない」と述べ。来夏の、参議院選挙の組織内協力候補『あいはらくみこ』の必勝にむけて、全国の仲間のみなさんに、自治労の総力を挙げた取り組みへの協力を求めた。

最後に、厳しい情勢のなか、急務の課題が山積している。全国の組合員のみなさん『ひとりひとり』、改めて自治労へのご結集を呼びかけ「私も『ひとりの力』として挑戦し続け頑張っていく」と力強く決意を述べあいさつした。

来賓の連合・古賀会長、民主党・輿石幹事長、社民党・又市副党首、北海道・高原副知事、函館市・工藤市長、都市交・髙木委員長、全労済・田原理事長、自治労協力国会議員団の藤田一枝衆議院議員、えさきたかし参議院議員、地元・逢坂誠二衆議院議員や、来夏の参議選をたたかうあいはらくみこ参議院議員らが駆けつけた。

【連合・古賀会長】

【民主党・輿石幹事長】

【社民党・又市副党首】

【北海道・高原副知事】

【函館市・工藤市長】

【都市交・髙木委員長】

【全労済・田原理事長】

【自治労協力国会議員団の藤田一枝衆議院議員】