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2012年08月13日

敵が誰かは明らか。大きな敵を見極めることも必要=「市民が主役」の政治を取り戻す8.11道民フォーラム

作家の小桧山博さんら5人が呼びかけ人となり、「市民が主役」の政治を取り戻す8.11道民フォーラムが、8月11日に自治労会館5階大会議室で開催され、約500人が参加した。

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呼びかけ人を代表して小桧山 博さんがあいさつを行い、福島第一原発の事故などにふれながら、「この状況を作り出した原因には、国民の無知もある。自分で学ぶこと、考え行動することが、次の政治をつくっていくこと」と訴えた。
 
その後、北海道大学大学院の吉田文和さん、宮本太郎さん、山口二郎さんの3人が講演をした。 

吉田文和さんは「脱原発時代の北海道のポテンシャル」と題した講演で、浜中農協の太陽光パネル、鹿追町のバイオガスプラント、津別町の木材加工と発電など、北海道内の取り組みを紹介し、「地域の資源を活かすこと、地域に還元していくことが重要。電力危機をきっかけに、省エネと再生可能エネルギーでの地域再生につなげていくべきだ」と話した。

続いて、宮本太郎さんが「真の社会保障と税の一体改革とは」と題して、民主党政権となり、社会保障と税の一体改革で支える側の力を強くすることに目をむけたことや子ども手当を通じて子育てなどを国家の問題としたことにふれ、「民主党政権で、アジェンダ(問題設定)の転換をしたのは大きな功績。しかし、その問題に対応する力が弱かった。今後は、カゼを起こす力(動員力)、社会のかたちを提起する力(政策構想力)、半歩前に進む力(実現力)が必要だ」と話した。

最後に、山口二郎さんが「政権交代とは何だったのか」と題した講演を行い、原発の再稼働などを批判し、「現在の野田政権に対しては落第点。決断への自己陶酔となり、目的と手段の関係も喪失している。子ども手当などへのバラマキ批判に反論できないのも、民主党としての理念が弱いから」と厳しく指摘した。
また、「民主党は、政権交代の原点にたちかえり、どういう社会をめざすのかを説明することが必要だ」「自民党のマニュフェストを読めば、敵が誰かは明らか。大きな敵を見極めることも必要」と訴えた。
 
会場から4人の発言があり、最後に「8.11道民フォーラムアピール」を採択した。


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