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2011年09月20日

私たちにできること…=さようなら原発1000アクション「全国アクション」

9月19日、原水爆禁止日本国民会議(原水禁)などが結成した「さようなら原発1000万人アクション実行委員会」が、9・19全国集会を開き、国内54基の原発の廃炉を訴えた。

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この集会は、ノーベル賞作家の大江健三郎さんやルポライターの鎌田慧さんらが呼びかけ人になっている「さようなら原発1000万人アクション」の取り組みの一つとして行われ、この日を軸に9月11日~9月19日は「9月脱原発アクションウィーク」として全国各地で集会を開いており、北海道集会は18日に開かれた。

会場の明治公園には入りきらない参加者で熱気に包まれ、移動もできないほどで、周辺にも人があふれかえった。
主催者発表では約6万人が集会に集結、北海道本部から40人、自治労総体で約5000人の仲間が結集した。

集会の開始1時間前から、サウンドチェックを兼ねた「脱原発」の歌をアイドルグループが披露、その後、福島県からの参加者約500人がステージ前に入場。13時にはオープニングコンサートが行われ、開会直前に脱原発ポスターがステージ上に掲げられた。

13時30分いよいよ開会。呼びかけ人がそれぞれ発言した。

鎌田慧さんは、「会場に入りきらない参加者の皆さんの思いが伝わる。脱原発に向けて、この集会が出発点だ」と、会場と一体であることを述べ、「私たちは原発にさようならを言います。『また会う日まで』ではなく『もう絶対に会わない』が私たちのメッセージです」と強調した。

続く、大江健三郎さんが、「自民党幹事長は、イタリアの国民投票の結果を集団ヒステリーと表現。しかし、イタリアでは原発で命が脅かされることはない。日本は、これからも原発の事故を恐れなければならない」と安易な発言に怒りを示し、「私たちは対抗する意志を持つ、私たちにできることは民主主義の集会やデモしかないが、しっかりやりきり、思いを伝えよう」と力強く語った。

続いて、落合恵子さんは「この集会のきっかけを考えると腹立たしい」と、福島の事故へのいらだちを表現した。

内橋克人さんは、「自民党の政調会長の言動にもあったが、核武装が可能な潜在能力を持ち続ける意図がある。国民の意思とは無関係で進められている」と、原発を持つ二面性に触れ「命のエネルギーが輝く国にしよう」と訴えた。
 
ドイツのFoE代表、フーベルト・ヴァイガーさんから「脱原発はできるかできないかではなく、政治としてやるかやらないかということだ」と、会場の思いを代弁した。

続く、山本太郎さんは「生きたい。そのために原発を止めること。政治は、命や安全を無視するな」と訴え、会場に「原発反対、子どもを守れ」などシュプレヒコールをあげた。
 

ハイロアクション福島原発の武藤類子さんから、福島の現状を「放射能が降り注ぎ被爆者となった。引き裂かれる人とのつながり。否応なく迫られる決断『逃げる。逃げない』『食べる。食べない』『子どもにマスクをさせる。させない』『洗濯物を外に干す。干さない』など、多くの苦渋の決断があった。福島県の人々の行動に注目して下さい」と訴えた。

14時25分頃にデモ隊が、3つのコースに分かれて出発した。
自治労は、明治公園→千駄ヶ谷小学校前→竹下通入口→原宿駅→代々木公園の約2kmのコースを行進。最後の編隊が明治公園を出たのは、17時30分、自治労デモ隊は最後尾となったが、先頭車両14台の一番大きな悌団を編成していた。

集会の詳しい内容は、左の黄色いバナーをクリックして、さらに「さようなら原発1000万人アクション」の公式サイトをクリックしてご覧ください。
動画や各種報道も見ることができます。


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