2010年10月11日
交流を通じて本当の解決を=韓国・朝鮮の遺族とともにIN北海道
10月9日、18時30分、エルプラザで「韓国・朝鮮の遺族とともにIN北海道」が開かれた。
はじめに、北海道平和運動フォーラム山田共同代表はあいさつで、「菅総理を含め併合100年である現在でも村山談話を越えてはいないと思う。マスコミが宣教なナショナリズムをあおり立てている現在、本当の歴史共有が必要である。今日を契機に友好的な付き合いをすすめていきたい」と話した。
殿平善彦共同代表が、北海道での強制連行された遺骨の問題の状況が話され猿払村での発掘状況、北海道に眠る遺骨の状況を説明した。
つぎに、小林事務局長が、遺族の朴進夫(パク・チンブ)さん、李熙子(イ・ヒジャ)さんが紹介され、パクさんから当時の状況を話し、「日本政府は過去の過ちを認め、自ら問題を解決する必要がある」と指摘した。
イさんからは、強制連行の後、戦場に送り出され戦死をした父親が、靖国に祀られている状況で「強制された日本で、天皇の為に戦死したとされるのは、遺族として遺憾。靖国神社に対して裁判闘争中である」と話した。
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【画像】左から、朴進夫(パク・チンブ)さん、通訳の方、李熙子(イ・ヒジャ)さん
その後の意見交換では、朝鮮学校の生徒2人が「在日3世4世の私たちは、夕張の朝鮮人慰霊碑を先日訪ね、先祖が守ってくれたから今の権利がある。高校授業料無償化が課題となっているが、わたしたちから頑張る」といった力強い4つの意見がだされた。
パクさんは、「朝鮮学校のみなさんはしっかり勉強して、技術など身につけ頑張ってほしい。また、理解ある日本人の方とこうした交流を通じることが本当の解決につながると思う」と話した。

