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2009年11月06日

判決までの10年=北海道無年金障害者訴訟終結報告会

11月5日、札幌市・札幌市教育文化会館で北海道無年金障害者訴訟終結報告会が開かれた。

この集会は、北海道無年金障害者4人が全国の学生無年金障害者と連携して、2001年7月訴訟に踏み切り、昨年2008年10月31日の最高裁判決が出るまでの10年間をふりかえり終結の報告をした。

記念講演は、「生活保障をいかに再生するか 政権交代と日本のビジョン」と題し、宮本太郎北海道大学大学院法学研究科教授が講演した。

宮本教授は、「権利は活用されるためにある~国民が権利を活用し生き生きと暮らせることを実践しているのがスウェーデンだ」と述べ、「日本でも、権利が即わかる社会保障のハンドブックの作成を望む」と強調した。
また、これからは公共サービスを充実し、人々が持続可能な社会に参加できる条件づくりを求めるため、生活保障をいかに再生していくべきかを話した。


【画像】宮本太郎北海道大学大学院法学研究科教授

学生無年金障害者訴訟北海道弁護団、弁護団長・弁護士の佐藤太勝さんは、最高裁判決までの10年間のたたかいの経過の報告した。

原告の紹介とあいさつのあと、4人の支援者から10年間の思いが語られた。支援者の1人である肘井博行弁護士は、「この活動が、弁護士人生にもっとも影響をうけた」と述べた。

今後の取り組みについて、北海道・無年金障害者をなくす会事務局・伊藤たておさん(日本難病・疾病団体協議会代表)は、今までのたたかいから「無年金障害者をなくすことをめざし、運動を続けていきたい」と強調した。

閉会あいさつで、山道祐子さん(原告の故山道直樹さんの妻)は、「最後の判決を聴かずに逝ってしまった彼は、裁判の勝ち負けだけを求めていたのではなく、障害者の自立のための糧となる障害年金の必要性を静かに、しかし、強い信念をもって語っていた、彼の遺志を引き継いでいかなければ」と決意を述べた。



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