2009年02月10日
「正社員」という方はおりません=均等待遇の国オランダ
「正社員」とか「正規職員」という方はおりません・・・すべて「社員」です。オランダの政治や労働問題に詳しい千葉大学の水島教授がそんな均等待遇を現状を報告した。9日開催の北海道地方自治研究所(理事長・神原勝)主催の「生活権研究会」で述べた。
オランダでは80年代から90年代にかけて、フルタイムとパートタイムの社会保障制度の待遇の均等化や時間あたりの賃金、賞与、解雇規制の均等待遇がほぼ実現したので、日本のように「正規」「非正規」という差別的な扱いはなく「社員」は「パート」か「フルタイム」という労働時間上の違いしかないという。
オランダでは1982年、政労使三者が労組は賃金抑制、使用者は時短、政府は減税という「ワセナール合意」を経て雇用確保をめざした。賃金抑制に不満を持つ組合のストも多発したというが、ともかくパートタイムを中心に雇用増加が進み「オランダモデル」として国際的に有名になっている。
均等待遇はこうした雇用改革と並行して政労使が妥協を重ね実現していったもの。
日本でも「ワークシェア」が議論になっているが、水島教授は「サービス超勤が常態化しており、賃金抑制しても時短に繋がらない」と指摘、なにより「非正規」「正規」の垣根を取り払うことが大事だと強調した。


