2008年03月31日
山口教授熱く語る=衆議院選挙に向けて臨戦態勢が必要!
3月29日(土)、道本部は自治労会館で、山口二郎北海道大学院教授を講師に迎え「民主党の研究会・拡大セミナー」を開催した。
あいさつで山上書記長は、「山口教授は、『世界』3月号の中で、宮本太郎教授(北海道大学大学院)とともに『どのような社会経済システムを望んでいるのか』の論文を出しており、世論調査の結果が非常に興味深い内容だ。私たちも今、社会、政治の現状をとらえ直し、今後の展望をどう切り開いていくか参考になると思う。限られた時間だが学習を深めよう。」と話した。
【画像】セミナーには80人が参加した。正面であいさつする山上書記長
今、民主党は衆参ねじれ国会で解散総選挙を求めて政権交代をめざす闘いに全力をあげている。山口教授は、国民がどのような政策あるいは政権を望んでいるのかを「再編期の政党政治と民意」をテーマに、昨年11月の末に、研究グループで行った民意の現状(『世界』に掲載)を説明し、どういう理念で総選挙を戦うかを講演した。参加者からも活発な質問が出された。
山口教授は、「福田政権の迷走ぶりは末期的、危機的状況だ。判断力、政権持続する意志を失った。4月退陣の可能性があるが、もしまた政権たらい回しをするならもう限界だ。解散総選挙を行って真意を問うべき」と述べた。
さらに、福田内閣を、漁船と衝突事故を起こしたイージス艦に例え「イージス艦そのものが福田政権。船舶がたくさん走っている海域を自動操縦で事故を起こした。法案や、人事案件が山積している通常国会という海域を『福田丸』は、自動操縦で直進。官僚が作ったプログラム通り自動操縦してきた。反対する人が、たぶん避けてくれるだろうと言う希望的観測で進み、とうとう衝突した。」と話した。
一方、「民主党は腹をくくって闘いモードに入ってきた。政権を取ると言うことは理屈ではなく、『奇策』がなければ取れない、固めたらぶれずにまっすぐ進むべき」だと述べ「衆議院選挙に向けて臨戦態勢が必要。民主党は『生活を第一』を基調に国民のくらしを訴えて行くべきだ」と話した。