2007年02月24日
「命にも地域格差=国の改革は本末転倒」 全道病院集会
道本部の衛生医療評議会は、2月17、18日に「2007年全道病院集会」を開き、全道から約70人が参加した。
「行革」の名のもとに、命にさえ地域格差を付けようとする「医療制度改革」の問題点や事例を共有するため、開いたもの。

〔画像〕全道から70人が参加した「全道病院集会」
日本赤十字労働組合・書記長の村山さんは「医療制度の現状と課題」として「医師の偏在や看護師不足、指定管理など自治体病院の経営多様化の根本にあるものを変えていくことが必要。」と、社会保障制度の問題点を指摘しながら講演。
村山さんは、「税制改革など、企業や資産家などに厚く軽減する仕組みが作られ、働く人の雇用の不安定化や低賃金化によって、社会保障の基盤が崩されている。」と話し、「国の支出を抑えるため、自治体に負担を求め、給付の切り下げを行うのは本末転倒。生活できない人が増えるのは自然現象ではなく、この社会の問題だ。」と訴えた。
集会は、2日目に各職場の事態報告、グループワークを行い終了した。


