2007年01月12日
「地域・職場から格差解消の春闘を」 道本部 春闘討論集会
1月11日、12日に道本部は、札幌市のコンベンションセンターで「2007春闘討論集会」を開き、全道から250人が参加した。

〔画像〕 全道から250人が参加した=札幌市・コンベンションセンター
道本部の髙柳執行委員長は、「政府は景気の回復が、いざなぎ景気を超えたと発表している。しかし、働く私たちに、その実感はほとんどない。」と述べ、「自治労の統一した取り組みとして、公共サービスを担う民間組合も含め、春闘をたたかっていこう。」とあいさつした。
続いてジャーナリストの鎌田慧(さとし)さんが「やさしさの共和国 - 格差のない社会に向けて」とする講演を行った。
鎌田さんは、「日本は企業別の労働組合で活動してきた。そのことが結果として『自分の会社さえ良ければ』という感覚につながっていないか。」と問題を提起、「公害問題も、個々の企業の利潤追求の行き過ぎに原因があったと感じる。こうした課題の克服が労働組合にも求められる。」と話した。

〔画像〕 4つの分科会で、それぞれの課題を議論した。
2日目は、4つの分科会に分かれ、それぞれが抱える課題を討論した。
分科会では「企業減税が進む一方で、住民には増税となっている。こうした事実を、連合などを通じて、もっと知らせていくべき。」
「夕張の再建問題は、地方切り捨ての典型的な事例だ。最低限の住民サービスの保障などを求めていくとともに、自治労として何ができるのか、議論していこう。」
「臨時・非常勤職員の組織化で、単に数を増やすことが目的になっていないか。組合加入してどうなるのか。きちんとした解答が必要だ。」
などの意見が出された。
また、この日あいさつに駆けつけた衆議院議員の荒井さとしさんは、「道庁は、本来持っている力を発揮しているだろうか。」として、「地域の皆さんとともに、地方から本当の自治を作っていこう。」と、訴えた。

