2005年12月07日
「老人ホームは利用者・住民のもの」 札幌の特養でスト集会
12月7日、札幌市東区の特別養護老人ホーム、大友恵愛園前で、8時30分から札幌地域労組、同大友恵愛園支部などが、法人理事長の退陣などを求め、ストライキ集会を開いた。
氷点下4度と、この冬一番の冷え込みの中、集会には自治労をはじめ、連合傘下の組合や市民支援者を含め、238人が参加した。
〔画像〕札幌市の大友恵愛園でストライキ集会

入所者のいる施設でのストライキは、全国的にも異例のことであるが、「利用者に迷惑はかけられない」と、職場に必要な要員を残すなどの工夫を重ね、不当な行為を続ける法人への抗議を行ったもの。
大友恵愛園は、18億円にのぼる全国一の余剰金を計上していながら、職員の賃金引き下げを画策し、今回も、夏冬で1千万円の一時金のカットを、組合に通告してきた。
道本部:小原副委員長 石狩地本:巴書記長

その一方で、法人では2100万円もの経費を使い、札幌市内に納骨堂を建設、墓碑には法人理事長を称える内容も。
団体交渉では「納骨堂建設は、理事長へのご褒美」との説明すら行っている。
さらに、札幌市から納骨堂の建設費用が不当な支出であると指摘を受けていながら、この指導にも従っていない。
集会では、札幌地域労組の鈴木一書記長が「理事長の不適切な行為は、これが初めてではない」と述べ、「これを機に理事長が退陣しなければ、この施設の円滑な運営は実現しない」と、訴えた。
また、駆けつけた札幌地区連合加盟の17組合などから、力強い支援のメッセージが述べられ、道本部からは小原副委員長、石狩地本の巴書記長が、連帯のあいさつを行った。
道本部として、今後もこの闘争に関わりながら、地域の介護サービスの基盤を確立し、利用者・労働者双方の権利擁護を実現していく運動を全道でも進めていく。
〔画像〕理事長の退陣などを求めシュプレヒコール



