2005年05月23日
「一人ひとりの悩みを運動へ」 道本部学校「青年コース」
道本部青年部は、5月20日から3日間、札幌の北農健保会館などを会場に、道本部学校「青年コース」を開いた。
参加者34人は6つのグループに分かれ、ディスカッションや機関紙づくりの実践など3日間、互いに協力し合いながら学習と交流を深めた。
〔画像〕3日間の日程で行われた青年コース
初日の講演で、富良野市労連の関澤博行さん(元道本部青年部長)は「もとは労働組合全体への攻撃だったものが、今は能力主義など個々人を分断する攻撃になってきている」とし「私たちは労働条件や平和、地方財政まで政治とは切り離せない生活を送っている」と訴えた。
また、道本部青年部副部長の東利博さんは、独自要求の意義と課題について「風連では月1回の学習会と交流会を行い、独自要求へとつなげている」とし「若者の組合離れと言うが、現実には一人ひとり悩みもあるし要求もある。むしろ組合を必要としている人が多いのでは」と述べた。
講演の二人は「仲間の悩みを自分のものと考え、青年部全体で考えていくことが大切」と口をそろえた。
講演に続いて2日目午後までグループディスカッションを行い、自分の職場を見つめ直す中から要求をつくり、独自要求へとつなげていくプロセスを学んだ。
3日目は、道本部執行委員を当局に見立てた「模擬団交」を行い、グループごとに作成した要求書で「当局」を追求した。
交渉では、抜け目のない「当局」の逆襲に、一瞬たじろぐグループもあったが、交渉後「次回こそ当局役の川本執行委員に、ひと泡吹かせよう!」と意思統一もされた。
参加者からは「職場や地域が違っても、悩みや要求は共通だと強く感じた」「初めて会った単組の人とも、これだけ仲間になれたのだから、単組でも自ら動き、仲間意識を強めたい。」など前向きに青年部運動を進めていく決意が寄せられた。
〔画像〕模擬団交では「当局」の逆襲に たじろぐ場面も