2012年11月05日
憤りや悲しみは頂点。総決起してたたかう=「止めるぞ!オスプレイの沖縄配備 許すな!低空飛行訓練11.4全国集会」
11月4日、東京都港区芝公園で「止めるぞ!オスプレイの沖縄配備許すな!低空飛行訓練11.4全国集会」が開かれ、全国から4,000人が参加し怒りの声を上げた。
藤本泰成・平和運動フォーラム事務局長、野平晋作・ピースボート共同代表、山城博治・沖縄平和運動センター事務局長、桃原功・宜野湾市議会議員、非核市民宣言運動ヨコスカ・新倉裕史さん、本山央子・アジア女性資料センター事務局長、鈴井孝雄・静岡県平和国民運動センター事務局長、沖縄の闘いと連帯する東京東部集会実行委員会・田附高正さんらが演壇に立ちあいさつした。
主催者として、藤本泰成・平和フォーラム事務局長は「オスプレイが如何に墜落の危険性が高いか。飛行機は翼の上部が負圧になることによって空を飛ぶが、負圧じゃなくなると飛べない。飛行機はスピードを出すことによって負圧を得ています。プロペラの上部が負圧じゃなくなるような風を受けたりしたら簡単に墜落します。だから飛行機よりも飛行できる条件は厳しくなる。日本全国(北海道除く)も低空飛行訓練対象地域となっている。アメリカ軍の横暴や女性暴行など、米軍機は日本の航空法の適用外になっている。1978年から『思いやり予算』として米軍駐留費を日本が肩代わりする体制が恒久化している。日米地域協定によって日本政府はアメリカの言い成りになっている。オスプレイは、海兵隊は、アメリカ軍は出て行け。オスプレイの普天間配備の暴挙を許さない」と声をあげた。
同じく主催者の野平晋作・ピースボート共同代表は、「全国共通のスローガンを作っていきたい」と呼びかけ、「まず、『沖縄へのオスプレイ配備反対!』をスローガンに全国で運動展開し、全国のどこにもオスプレイはいらないという意志表示をしよう」と訴えた。
沖縄から参加した、山城博治・沖縄平和運動センター事務局長は、「10万人が県民大会で声を上げても、県議会が何度も決議を上げても、オスプレイの配備が強行された」と怒りの声を上げた。また、「11月2日にまたしても発生した米兵による暴行事件についても、犯人の引き渡しを求めない。地位協定の手をつけず運用改善で済むといっている日本政府に憤りを感じている」と述べた。「憤りや悲しみは頂点に達した。県民総決起でたたかう。12月中旬にはもう一度集まる。全国の仲間に呼びかけてたたかいい抜く」と決意した。
同じく沖縄から参加した、普天間米軍基地から爆音をなくす訴訟団事務局次長・桃原功・宜野湾市議は、「日本政府は、県民が暴行されているのにもかかわらず、米軍を守る、米兵を守るという姿勢だ」と怒りの声を上げた。また、米兵が起こしたとされる住居侵入事件を挙げ「県民は家で寝ることもできない。いつまで我慢すればいいのか」と強調した。
訓練移転地の一つに挙げられた静岡県平和・国民運動センター・鈴井孝雄事務局長は「この国に民主主義はないのか。政治を変えないといけない」と述べ、地元での運動を展開をしていく考えを示した。
参加者たちは「怒」などと書かれたプラカードやのぼりを手に米国大使館周辺などをデモ行進した。太鼓を打ち鳴らしながら「オスプレイの沖縄配備反対」「沖縄と連帯してたたかうぞ」「日本の法律を守れ」とシュプレヒコールを上げた。