2011年05月23日
地域から再生可能エネルギーの整備することが脱原発の近道
5月21日、札幌市・かでる2.7で、「なくそう原発!変えようエネルギー政策!脱原発社会の実現を求める全道集会」が行われ、多くの市民・団体が結集した。
はじめに主催である平和運動フォーラム山田代表は、「脱原発社会実現にむけて時計の針が若干動いたと思うが、世界的な体制からもなかなか難しい状況である。しかし、再生可能エネルギーは原発エネルギーよりも強いということをみんなが自信をもって広めていくことが大事」とあいさつした。
【写真】主催者あいさつをする山田代表
その後、原子力資料情報室の伴 英幸さんが、福島第一原発事故がどのように起きたのか、さらに懸念される放射性物質の流出がどのような状況にあるかを交え、「非常用電源がディーゼルエンジンになっている原発が多い中、いつ同じような状況になってもおかしくない」とほかの原発も危険な状況であることを指摘した。
さらに、「非効率な原発の発電方法が果たして本当に必要なのか」と疑問を投げかけ、「原発を十分に検査・審査をするには原発を止めなければならない。そのため、今まで行ってこなかった結果が事故につながった」とし、「『想定外』といわれているが、これは人災である」と強調した。
こうした原発の危険性を指摘した上で、「再生可能エネルギーの整備が脱原発の一番の近道であり、地域住民を含めてどのようなエネルギーなら地域できるかをみんなで考えていかなければならない」と地域からの世論を形成しないとならないと訴えた。
最後に「なるべく早い脱原発社会の実現をめざし一緒に取り組みをしよう」と参加者に呼びかけた。
集会後には参加者全体で、かでる2.7~すすきの交差点まで原発の危険性を訴え、原発のいらない社会を実現するためシュプレヒコールを行った。