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2011年04月27日

ちょっと不便でも節約して脱原発の方向に変えよう=25年目のチェルノブイリデー

25年目のチェルノブイリデー記念講演会が4月25日に札幌市かでる2・7大ホールに満席の聴衆を集めて開かれた。

集会冒頭主催者を代表して山田剛北海道平和運動フォーラム代表は「チェルノブイリ原発事故から四半世紀の間、それを教訓にして私たちは反原発運動をどう取り組んできたか。今こそ原子力政策の誤りを全体で考えていこう」と力強くあいさつした。


引き続く「福島原発事故を考える・原発政策の誤り」と題した小山英之美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会代表の記念講演では「国は、子どもに放射線を20ミリシーベルト浴びせてもよいと許可してしまった。これが安全神話の世界。原発ではひとつしか不具合が出ないと仮定して、安全だとされてきた。3月28日に厚生労働省と交渉したが、直ちに影響ないとしか答えない」と前置した。その上で福島第1原発の水素爆発をわかりやすく解説し「アメリカではテロ対策で原発の水素爆発がよく検討されていたが、日本ではまったく検討されていなかった。一般公衆の放射線被ばく線量が1時間当たり0.11マイクロシーベルトなのに、日本は2.28マイクロシーベルトまでよいと許可した。文部科学省は屋外ならば3.8マイクロシーベルトまでよいという判断を学校現場へ出している。4月21日の交渉では文部科学省は何も答えられなかった」と述べ、核の力と分子の力では30万倍もエネルギーが違うことを説明した。

また、トリチウム水(汚染水)について「ロンドン条約で海洋投棄が禁止しているのに、六ヶ所再処理工場では規制値を超えたトリチウム水がパイプで海へ放出されている。六ヶ所は原発ではないからと許されるというおかしなことが原子力の世界では行われている」と指摘した。その上で、「福島事故の責任を追及し、脱原発に向かおう」と述べ、六ヶ所の高レベル濃縮廃液貯蔵について「冷却し続け、水素の排気し続けなければならない。止まると爆発し東北3県は壊滅する。ちょっと不便だけど節約して脱原発の方向へ変えていこう」と訴えた。最後に福井県での安全対策検証委員会の取り組みを紹介して「道庁への取り組みも意見交換してやっていきたい」と述べた。

質疑では会場から5人の発言があり、小山さんは「日本人はなぜこんなにおとなしいのか。NHKがこの会見場に来ていないのはなぜか。新聞社が読売1社しか来ていないのはなぜか」という海外メディアからの質問を紹介して、「反原発の側からの発信力をもっと高めよう」と会場に呼び掛けた。



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