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2010年06月20日

人に優しいまちづくり=自治労会館屋上のミツバチ

自治労会館屋上に今年5月、ミツバチの巣箱が3群設置され、これまで2度にわたって約15キロのハチミツを採取した。糖度は80%ぐらいですっきりとした甘み、今はトチノキのミツではないかと言われている。


【画像】自治労会館の屋上。左手にある柵のなかに巣箱が設置されている。柵はどんな風でも飛ばされないように設計されている


【画像】ミツバチは、3つの巣箱の上に描かれている絵や色で自分の巣箱を認識し、必ず同じ場所にハチミツを運んでくる

このミツバチは、自治労会館1階のラーメン店「月見軒」(㈲アイズ)の杉山充宏社長が、今年1月、道庁に申請して許可を受け5月10日に設置したもの。北海道では第1号の「都市型養蜂」で、現在札幌市内には、北海道庁、ノーザンクロスの3団体がビル屋上に巣箱を設置し話題になっている。


【画像】養蜂担当者の鈴木さん。週に2~3回点検をする

杉山さんは、3年半ほど前に「銀座ミツバチプロジェクト」を知り興味を持ったことから、イベントなどに参加、さらに養蜂講座で勉強をした。これらを経て札幌でも植物園や、北大など自然に恵まれた地域にある自治労会館での設置を考えたという。ほかにも、南2条西7丁目の第7松井ビルにも2群設置している。
「昆虫に優しいまちは、人に優しいまち。子どもや孫の世代に優しいまちを残したい」と話す。現在このハチミツを使用したスイーツを「わらく堂」にお願いし試作中。


【画像】2回目(6月13日)に採取したハチミツ約6.8キロ


【画像】ロールケーキを指指しているのが杉山社長

【画像】Jichiロール(クリックすると大きく表示されます)

その名は「Jichiロール」。ハチミツ入りの生クリームとカスタードクリームを混ぜたものを、米粉使用のしっとりとした生地で巻いたロールケーキ。自治労会館屋上でとれたハチミツであることから、当面は自治労の組合員に売り出し、来年から一般にも売り出す予定。食べたあとにハチミツの風味が口の中に広がる。
杉山社長は、「みなさんに愛されるスイーツにしたい」と抱負を語った。
自治労会館の隣の京王プラザホテルでも、このハチミツを使用したスイーツを企画している。町内のコラボ!ご当地スイーツとしてますます注目されそうだ。


【画像】北海道新聞の取材。巣箱に指をさしているのが杉山さん

先週、北海道新聞やHTB「イチオシ(なんでも調査隊)」などが取材に訪れ、北海道新聞は今週中に新聞にも掲載され、イチオシは22日に放送される予定だ。


【画像】HTB「イチオシ」の取材

ミツバチに刺されたら?と不安になりがちだが、攻撃しない限りさされることはない。自治労会館に飛んできていたカラスも今はこなくなったという。
杉山さんは「いろんなビルの屋上でやったらいいと思う。人間の癒し効果があり心のリフレッシュになるし、疲労感がとれてストレス解消になる」と話した。

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当初24000匹だったものが、今は、10万匹に増えたというミツバチ。働きバチの命は60~75日と短い(クリックすると大きく表示されます)



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