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2010年06月08日

女性が働きやすい職場は男性にとっても働きやすい職場

6月5日、札幌市、北海道自治労会館で「2010年連合北海道男女雇用機会均等法集会」が開かれた。会場には全道から、男女合わせて約150人が集まった。
松田女性委員会委員長のあいさつのあと、「女性の経済社会参画と日本経済」と題して、法政大学大学院教授の小峰隆夫さんが講演した。


法政大学大学院教授の小峰隆夫さん

小峰さんは、「日本は、女性が経済社会に参画する度合いは異常に低く、高学歴の女性の労働力率が低い、管理職への女性登用が少ない、女性は低所得の職業にとどまっているなど、女性の潜在力が十分生かされていない」と指摘した。しかし、これは見方によれば追いつく余地の幅が大きいということで、ここを埋めることで経済的効果をもたらすという『追いつき効果』と、女性の経済力のウェイトが高まることによって経済の体質が変わるという『構成比効果』が期待できる」と話した。
また、「現在日本は、生産人口年齢が急減し、同時に高齢人口が急増する『人口オーナス』期に入っており、人口が経済発展の重荷となっている。この『人口オーナス』を解消するためには、女性をいかに就業させるかが重要となってくる」と強調した。

さらに、「日本型雇用慣行である、長時間の労働時間、転勤・単身赴任により男性の家事参加が少なくなり、女性の負担を重くするなどワーク・ライフ・バランスを妨げている。日本型雇用慣行と男女共同参画の姿が合っておらず、このミスマッチが少子化という結果につながっている。女性が働きやすい職場は、時間の生産性が高く多様な価値観の人が働きやすい職場であり、それは男性にとっても働きやすい職場である」と述べ、「女性を活用している企業ほど収益性、将来性が高いが、それは単純に女性が企業を発展させているということではなく、誰もが働きやすい企業であるというシグナルである」と話した。



藤川まさしさん

集会の終わりには、連合北海道が推薦する、参議院選挙北海道選挙区候補予定者の藤川まさしさんを迎え、「藤川まさし激励会」が行なわれた。藤川さんは、自身の子育て経験を交えながら、キャッチコピー「人を大切にする政治」に込めた思いを話した。
参加者からも藤川さんに、女性の働く職場の現状を報告し、国政の場での取り組みを要望した。

高瀬男女平等局長が集会総括を行ない、女性委員会としても藤川まさしさんを国政の場へ送り出すよう頑張っていくことを確認した。



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