2010年05月03日
憲法を私たちの手に=平和のうちに生存する権利
憲法記念日である5月3日、札幌市・北海道自治労会館で「憲法を私たちの手に!5・3北海道集会」が開かれ、約250人が参加した。
1947年5月3日に現憲法が施行されて今年63年目を迎えた。5月18日には『国民投票保護法』が施行され、『憲法調査会』への改憲案の提出が可能になる。『戦争をする国づくり』を進める動きを警戒し、この集会をきっかけに、平和を守り憲法の理念を生かす運動を展開していくことを確認した。
主催団体の北海道平和運動フォーラム江本秀春代表はあいさつで、「今こそ憲法の持つ意味を考えたい」と述べたうえで、「貧困、社会不安が引き金になり第二次世界大戦や、太平洋戦争を引き起こした。現在の状況も同じ状況。憲法が改正され自衛隊が軍隊になれば戦争になりうる」と指摘した。さらに、ミッテラン元フランス大統領の「ナショナリズムは麻薬」、井上ひさしさんの「太平洋戦争はなんであったか」のことばを紹介し、軍備拡大に対抗することの恐ろしさや、戦争で誰も得をしないことを述べ、平和の重要性を訴えた。
毎年この集会に参加している上田文雄札幌市長は、「5月3日がくると憲法をみんなで考えることができる」と述べ、「日本国民が、もがき苦しみながら生み出した世界に標榜する憲法を、どんなことがあっても守りぬかなければならない」と強調した。
また、イマジンの曲にふれ「想像しイメージすることを怠ってはならない」と述べ「身のまわりの問題を自らの問題として解決していくと、考え行動する力がわいてくる。人まかせではなく、一つひとつやりきることで自治や民主的平和が生まれる」とあいさつした。
講演は、「平和憲法を私たちの手で脅かしてはいけない~今こそ、九条の精神を世界に広げ、実現する時~」と題して立山紘毅さん(山口大学経済学部教授)が話した。
立山教授は、「小泉・竹中路線が憲法25条の『人として生かしてくれ』という生存権までを奪った」と述べた。それは「自ら不利と思っている人までが自民党に票を入れ、無条件の支持を与えたことで都市と地方の格差を広げることにつながった」と指摘した。また、「強力な指導者の待望論でよさそうな人になだれ込んでいく。それがインターネットで増幅した」と述べた。
また、日本では先のことを見据えずに「現実、当面の課題を片付けるのが精いっぱいで、どこに向かっているのか見失わされている」と強調した。最後に「現代という時代を冷静に考え、どうすれば平和を維持できるのか、またどのようにして全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を享受できるのか、その目的意識を欠いた民主主義は地上のあらゆる存在に対する敵である」と話した。

