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2009年05月03日

憲法を私たちの手に=『20世紀は戦争の世紀!21世紀は人権の世紀!』

憲法記念日である本日5月3日(日・祝日)、札幌市・自治労会館で「憲法を私たちの手に!5・3北海道集会が開かれ、約250人が参加した。

主催団体の北海道平和運動フォーラム江本秀春代表は、「未曾有の経済状況の中で平和・憲法を考えるにあたり大きく3つのことをあげたい。①1929年の世界大恐慌がはじまり、1933年にヒトラー政権が生まれたように、国民の不安の中間違ったった人に惹かれた。②現在不況に目を奪われ、護憲運動が盛りあっがていない。例えば国民審査会の手続きや田母神が全国各地から講演の要請を受けていることなどは何を意味するのか③憲法9条はアメリカに押しつけられたとされ、自主憲法制定の動きがあるが特に憲法9条の精神はそのような内容ではない」と述べ、最後に「『20世紀は戦争の世紀!、21世紀は人権の世紀!』」と力強くあいさつした。


【画像】江本北海道平和運動フォーラム代表

上田文雄札幌市長は、「日本が誇りとする憲法、特に9条を歴史的認識を踏まえ考えてもらいたい」と述べ「自分自身、弁護士を経験してきた中で、憲法の改正手続きは気になる。いよいよ憲法改正が迫っていると感じる。しかし、憲法9条は日本が戦争を二度と犯してはならないことを世界に約束したものだ。人権と環境が大きく関わりを持つ中、戦争は最大の人権侵害であり、環境破壊である」と強調した。


【画像】上田札幌市長

講演 「9条 vs 一国平和主義 ~憲法9条の国際性について考える~」
     講師 岡田 信弘さん(北海道大学大学院教授) 

岡田教授は広い意味から平和を考える視点について次のようなことを述べた。
第1に、国際社会(国連)における平和的生存権論では、人権が軽視または無視されてきたことで戦争が生まれた。このようなことから1970年代後半国際的にも議論され、平和的生存権論が登場した。法源(法の存在形式)」となり①1976年国連人権決議②1978年国連総会「平和生存権への社会的準備に関する宣言」③1984年国連総会「人民の平和への権利に関する宣言」などが誕生した。これらの基本的特徴は「人権・平和・発展」が適切に組み合わされ総合対となり効果が生じるとし、政治学者のヨハン・ガルトゥングさんからの引用で、平和を『暴力がないこと』と定義する。(暴力には通常われわれが考える①むき出しの暴力(人為的または間接的暴力)だけでなく②一見したところ暴力には見えない暴力(構造的暴力または間接的暴力)も含まれるとし、平和学でいう平和とは、消極的平和と積極的平和の両方が実現されたときであると説明した。

第2に、「人間の安全保障」論は、国連開発プログラムの「人間開発報告書」(アマルティア・セン)の、「途上国における貧困・格差等が内戦、紛争を引き起こす大きな原因と考え、軍事予算を減らし、社会保障を増やすことで社会が発展し、安全を保障することだと主張した」と述べ、そのための国連経済安全保障理事会の創設などがあるとした。この「人間の安全保障」というすばらしい考えを、知らせて行くべきだ。日本の外務省が巨額の費用を投資していることを、もっと国内外に示すべきだ」と強調した。

第3に、日本国憲法における平和主義(平和的生存権)の国際性とモデル性についてふれ、「平和・人権・発展」の総合体としての平和的生存権(積極的結合関係)と権利主体や軍事力の位置づけ(消極的)の総合関係について話した。

最後に、昨年5月に亡くなった自身の亡母が、14~15歳頃満州から引き揚げてきたことに触れ、「生前当時の状況をあまり聞くことがなかったが、母が中国や満州の人たちのように、現地に残された日本人の子どもを育てたように、私たち日本人にそのことができるだろうか?という話をしていたことを話した。「亡くなってから、母親の生き方を考え、当時のことが書かれている本を読むようになり、さらに平和を考える気持ちを強くした」と言葉をつまらせた。


【画像】岡田北海道大学大学院教授

政治学者ヨハン・ガルトゥングについては下記ウィキペディアをご覧下さい。
ja.wikipedia.org/wiki/ヨハン・ガルトゥング

ノーベル経済学者アマルティア・センについては、下記、『人間の安全保障委員会HPをご覧下さい
http://www.humansecurity-chs.org/about/profile/j-sen.html


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