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2008年09月01日

「プルサーマル」シンポジウムは推進のため?

経済産業省は、泊原発3号機の「プルサーマル計画を推進」するためのシンポジウムを8月31日13時から、泊村公民館で開かれた。
立地関係4町村をはじめ後志管内や札幌市などから約400人が参加した。
 
シンポジウムの、第1部は説明会。
資源エネルギー庁が「プルサーマルのエネルギー政策上の必要性について」、北電は「泊3号機でのプルサーマル実施計画について」、説明した。

第2部はパネルディスカッション「プルサーマルの必要性と安全性について」が行われた。
パネリストは、賛成派から出水さん(九州大学大学院教授)、山名さん(京大原子炉実験所教授)、反対派から斉藤さん(岩内原問研代表)、伴さん(原子力資料情報室共同代表)、コーディネーターは木元教子さん(ジャーナリスト)であった。

議論は、その必要性をめぐっては「核燃料サイクル路線」の是非について、リサイクルの効果及び経済性、先進国は撤退しており日本だけ転換しないのか、安全性をめぐっては海外実績はあり安全、日本は実績がほとんどない等、平行線で終わった。

第3部は、参加者との質疑応答。
7人以外の発言機会はなく、木元さんに対して「結局、国の政策を理解させる」ための進め方だと批判が出た。

地元の4人はすべて推進、年配者で会社経営者などが多く、「60億円の交付金をどう使うのか」との質問まで飛び出した。交付金による公共事業に依存する地元企業の本音をかいま見た思いであった。

他の3人は反対であったが、何度手をあげてもあたらないなか、道本部の杉谷副委員長が運よくあたり「外国はプルサーマルから撤退している。実績もない」ことを問うことができた。
 
感想としては、「プルサーマルの必要性」とは、「プルトニウム利用政策をどうするのか」ということであり、「使用済のウラン燃料の処理」を「再処理リサイクル」するか、逆に「直接処分」するのか、を問う課題だ、そこに焦点をあてて議論を深めるべきである。


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