2008年07月14日
石油40年、天然ガス61年、ウラン64年=これからは自然エネルギー!
7月12日、札幌市・北海道教育会館で、第36回いのちとくらしを守る全道女性集会が開かれた。
1972年に第1回集会を開催して以来、いのちとくらしを守るため平和・人権・平等・環境・労働・教育・社会保障などの課題について学びあうことをかさねて、今年36回目を迎える。
今年は、みつめよう社会とくらし~くらしの中の平和・平等・人権~を基本テーマに、田中 優さん(未来バンク事業組合理事長)を講師に迎え、「戦争と環境問題-残り時間はもう10年もない!?」の講演を聞き学習した。
北極から帰ってきたばかりの田中さんは、「日本では危機感がない、今夏には北極点が海中に没する勢いで温暖化は進み、氷が溶けている。南極も1年間に20日も0℃を上まっわている。」と危機的な状況を話し、「地球温暖化の父ハンセン博士は、この10年間で社会を変えなければ地球はだめになってしまうと話している」と紹介した。
また、「今日出したCO2は大気中に100年残る、今気をつけたところですぐ温暖化が止まる訳ではないが、このままCO2を出し続けたら地球はだめになる、家庭の対策が最も重要ではなく、企業の対策が重要だ」と指摘した。
(家庭の排出量は、全体の5分の1。日本全体の排出量の半分は、230事業所から出されている。企業数で計算すると、上位20社で日本全体の40%を占める)
さらに、「100年後のエネルギーは何か考えた時に、ドイツすすめている『自然エネルギーは必然!』」だとし、理由は、「石油は40年、天然ガスは61年、ウランは64年で枯渇してしまう。今、北電で計画されているプルサーマルはもってのほかだ」と訴えた。なぜならプルサーマルは、プルトニュームとウランを混ぜた燃料を使用するからだ。今後64年間分しか埋蔵量がないウランがなくなってしまえば、プルサーマル発電は意味を持たない。私たちは、風力発電などの自然エネルギーを薦めていくべきなのだ。さらに「プルサーマル計画」反対の運動をすすめていかなければならない。
集会の最後には、平和できれいな地球を次代に引き継ぐため、「1人の百歩より、百人の1歩」を合い言葉に、学んだことを伝え行動していこう。と集会宣言を採択しを終えた。