2008年05月20日
合成洗剤を追放しきれいな水と大地を守ろう!
きれいな水と大地を守る合成洗剤追放北海道連絡会は5月19日、ホテルノースシティで2008年度総会を開き1年間の方針を決めた。
合成洗剤追放北海道連絡会は、「いのちと環境を守るために、疑わしきものは使用せずの立場から合成洗剤の追放をめざす」連絡会。
北海道平和運動フォーラム、生活クラブ生協など13団体が会員になり、。自治労道本部も会員になっている。
総会では、船橋会長(生活クラブ生協)が「私たちは水環境を守る活動をしているが、北海道では水の汚染を感じることがあまりないかもしれない。しかし、世界では15億人もの人々が安全な水を得られない状況にある。あたりまえのように使っている水をを守る活動を色んな団体が集まり、活動していきたい」とあいさつした。
藤井事務局長(全水道)は、方針の中で「サミットが行われる、ウインザーホテルは合成洗剤を使用していると聞いた。今回は、環境サミットと言われている、合成洗剤で水を汚染しないよう働きかけたい」と話した。
同会は、今年2回の地域集会と全道集会を1回開き、合成洗剤の怖さ、恐ろしさを伝え、石けんに対して興味を持ってもらうための取り組みをする。
全国集会は、今年10月11日、12日の両日、秋田市で開かれる予定で、合成洗剤を通じて暮らしや環境の問題をテーマに検討されている。
《議案から抜粋》
1959年以前は、家庭排水による水汚染問題は基本的になかった。1960年が日本の「合成洗剤時代元年」と言われ、現在の生産量は年間100万トン以上にのぼる。
石炭から石油へのエネルギー源転換の時代、化学工場だけでなく、社会全分野にリサイクルを考えない合成化学物質を氾濫させ、歴史上なかった自然環境汚染を引き起こした。
環境省のPRTR(化学物質移動届け出制度)を見ても家庭排水の中で、化学物質の半分以上は、依然として、合成洗剤の界面活性剤が占めている。何千万年という時をかけて築かれてきた、「生命の歴史」を合成洗剤はわずか数十年で破壊している。
石けんは、動物油脂とアルカリ成分を反応させて作られたもので、作りが単純なため分解しやすく、安全性が高い。
合成洗剤は、石油・植物油などの原料油からアルキルベンゼンやアルフォレインなどを製造しさらに色いろな原料を複雑な工程で加工して作られ、石けんより洗浄力が安定しており、タンパク質吸着性や浸透性が優れている。しかし、同時にこのような化学物質と、その吸着性・浸透性が人体や環境の問題を引き起こしている。