2008年03月10日
みんなで働き、家族で7時に夕食を食べよう!
3月8日、連合北海道が主催する3.8国際女性デー全国統一行動北海道集会が開かれた。
集会では、瀬地山 角さん(東京大学准教授)が「笑って考える少子高齢化」について講演した。瀬地山さんは「女性を雇わないことは植林をしないようなもの、伐採するだけでは環境に影響が出てくるのと同じように、ふつうに働きながら子どもを育てられないと社会が存在しなくなる」と述べ自身の子育ての経験をまじえながら「忌引きと夫の産休を同程度にすべき」「近い将来、労働力が足りなくなる社会がやってくる、そこを乗り越えるには、みんなで働く社会にむけて長時間労働を減らして、男性も家事、育児に参画し、その代わりにみんなが7時には夕食を食べられる社会をめざそう」と話した。
講演のあと、連合北海道・高瀬男女平等局長がコディネートし、瀬地山さんを含む小林千代美元衆議、道議会議員・廣田まゆみさん、小林郁子さんの4人がそれぞれの立場で「女性の働き方を考える」のテーマでパネルディスカッションを行った。
自分以外の人の立場を考えていかなければならないし、その意味ではワーク・ライフ・バランスの調和は既婚者も、独身者もすべての働く人に必要だと話した。
【画像】左から、高瀬男女平等局長、瀬地山 角准教授、小林千代美前衆議、広田まゆみ道議、小林郁子道議
3月8日は、150年前の1857年3月8日、ニューヨークの被服工場で働く女性たちが低賃金・長時間労働に抗議を行ったことが起源と言われている。
1908年3月8日には、女性たちが賃金改善・労働時間の短縮・参政権を求めて「パンとバラ」を掲げてデモを行い、3月8日が女性の政治的自由と平等のために闘う記念日と位置づけられ、賃金・労働条件の向上を表す「パン」と、女性の尊厳・人権の確保を表す「バラ」をシンボルに、世界各国でさまざまな行動が行われている。
国際女性デーは1908年の行動から今年100年を迎えた。