2005年06月14日
「平和主義こそ日本の文化」 自治研で憲法問題の講演会
北海道地方自治研究所の2005年度総会に合わせた記念講演が6月13日、自治労会館で開かれた。
東京大学名誉教授で「9条の会」呼びかけ人の奥平康弘さんを招き「現在の憲法状況」に関して講演を受けたもの。
〔画像〕対談する奥平さん(右)と結城さん

奥平さんは、「9条の会」に関し「全国紙では報道が、ほとんどないにもかかわらず、全国各地の講演で予想を大幅に超える参加がある」と述べ「市民に、もともと憲法議論へ参加したいという動きがあったのではないか」とし「従来の活動や運動に、見過ごしてきた方法・形があったのではないか」と話した。
今後の活動について「今は、権力側の改正論をつぶすことに集中しなければならない」と述べ、9条の「改正」は単に戦争ができるようになるだけなく「日本が60年かけて培ってきた平和という文化を失い、教育や差別の問題も含めて権力の側にイニシアティブを握られると言うこと」と訴えた。
それゆえに「決して手を抜けないし、気にかけているだけでもいけない」と活動への参加を呼びかけた。
これに続く小樽商科大学教授の結城洋一郎さんとの対談では、表現の自由に関して討論がされた。
特に最近増えているビラまきなどでの「住居侵入罪」適用に関し「以前から権力側に悪用されやすい法と感じていた」と述べ「配ってはいけないモノ」がねらい打ちされる危険を訴えた。
〔画像〕会場からの質疑も受けた


