5月22日~24日に札幌市において、活動家育成(集中)講座~前期~を開催した。

DSC_0018 開校にあたって、山上潔自治労北海道本部学校長より、「道本部は、組織強化を重点課題と位置づけている。活動家の育成も急務であり、講座については単組に帰っても役立てて欲しい」「現在の政権は危険な政権、戦争に突き進む法整備や、労働者にとっても労働法制改悪の動きなど国民目線に向かっていない。」などに触れあいさつした。DSC_0068

講座に入る前に、より仲間をつくりやすい環境と期間中の話しやすさを考慮して、自己紹介と班の名称を考え発表するグループワークを行った。班の名前は、班員の状況や共通点、反対に共通しない事柄からそれぞれ、「signal」「青年部」「No.O」「BBQ」「初心」と命名した。

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DSC_0129   今回の講座は、前期と位置づけ労働組合運営や賃金関係など「基礎編」として実施した。

講座1・2では、道本部森下組織部長より、組織運営の基本として、「便宜供与と組合事務所」「チェックオフ」「勤務時間中の組合活動」「争議行為」「職員団体と登録」「混合組合」「在籍専従制度」など、組合を運営していく上で必要な知識について、講義を行った。

講座2日目は、櫛部賃金労働部長から、講座3・4・6・7に「公務員給与制度の概要」DSC_0036「公務員給与決定の原則と基準」「ラスパイレス指数と総務省の助言」「初任給の基準とその運用」について講義を受け、演習では、「ラス指数の計算方法と初任給の決定」を班で相談しながら進め、全体で発表もおこなった。また、根本賃金労働部次長からは、講座5「人事委員勧告制度の全体像と課題」と題して講義を行った。

実技(演習)を入れた講義では、実際のラス計算や初任給格付けなどを行い。職場でも活用できる課題としました。講座資料や演習シートは、下記のとおりですから、単組においての学習に活用して下さい。

DSC_0042 2日目の最後には、特別講座と位置づけ「全労済自治労共済の取り組み」を道本部木村臨時執行委員より講演をいただいた。講義では、「共済のはじまりは、産業革命時の居酒屋議論から始まった。お互いのためにお金を出し合って助け合ったことが原点」と話され、労働組合も同様で、車輪の両輪といわれるゆえんにもなっている。また、事例を元に全労済自治労共済の優位性や将来性などにも触れ、受講者に「保険は、生涯での高額買い物ランキング第2位(1位が住宅)となっている。ぜひ、保険の見直しを相談して欲しい。2%のベースアップを掲げて春闘を闘ってきたが、見直すことで同等かそれ以上の効果がある。」と、組合員への可処分所得(使えるお金)のアップにもつながる取り組みとして話された。資料等は、諸事情により貼り付けできませんが、ぜひ単組・職場での学習会の開催をお願いします。その際は、道本部としても資料提供や講師派遣などを行いますので、ご連絡下さい。

3日目は、櫛部部長から、講座8・9「給料表の種類と構造」「昇給・昇格の方法と昇格後の給与決定」について話され、最後には演習として「昇格時号表対応表・モデル賃金ラインの作成」を行った。残念ながら時間の都合もあり「モデル賃金ライン」は、宿題として後期のはじめに提出していただくこととした。

育成講座の後期は、6月26日~28日で行うこととしている。

【講座資料集】

講座1「組合運営の基本概論」  1-1 組合への便宜供与と組合事務所 1-1-① 大阪市チェックオフ廃止・組合事務所退去事件不当労働行為救済命令について 1-1-② 20140220大阪市労連共同声明 1-1-③ 2014.9.11大阪地裁記事 1-1-④ 20140910府本部・市労連・弁護団声明 (1) 1-1-⑤ 大阪市組合事務所退去に関わる大阪地裁判決についての談話 (1) 1-2 チェック・オフ 1-3 勤務時間中の組合活動 1-4 争議行為

講座2「組合運営の基本概論」  2-1 職員団体と登録 2-2 混合組合 2-4 在籍専従制度 2-5 ①労働委員会制度 2-6 ②不当労働行為

講座3「公務員給与制度の概要」 3-1 賃金闘争を進めるにあたって 3-1賃金闘争を進めるにあたって(講師用原稿) 3-2 公務員給与と給与法

講座4「公務員給与決定の原則と基準」 4-1 公務員給与決定の原則と基準 4-1-① 地方公務員の給与体系等

講座5「人事院勧告制度の全体像と課題」 5-1 人事院勧告制度の全体像と課題について 5-1-① 勧告のポイント 5-1-② 定発情報NO.045人事院と民調作業方針をめぐって交渉 5-1-③ 2014年人事院・人事委員会勧告比較

講座6「ラスパイレス指数と総務省の助言」 6-1 ラスパイレス指数と総務省の助言 6-1-① H26ラス指数(道内市町村) 6-1-② 平成26年度地方公務員給与実態調査結果等の概要 6-2 地方公務員の給与改定の手順 6-3 ラスパイレス指数の算出方法 6-4 地方公務員給与と民間給与との比較方法 6-5 資料 国家公務員の昇進例

講座7「初任給の基準とその運用」 7-1 初任給の基準とその決定方法 7-1-① 国家公務員の給与平成25年度版(俸給表関係)

演習Ⅰ「ラス指数の計算方法と初任給の決定」 演習1-1 ラス指数を計算してみよう 演習1-2 初任給を決定してみよう 演習関係資料 地方公務員の給与とその適正化(給与水準)

講座8「給料表の種類と構造」 8-1 給料表の種類と構造について 8-1-① 各俸給表の水準比較 8-1-② 行(一)各級の水準データ 8-1-③ 公務員給与制度の変遷

講座9「昇給・昇格の方法と昇格後の給与決定」 9-1 昇給、昇格の方法と昇格後の給与決定について 9-1-① 昇格時号俸対応表(行一) 9-1-② 4級と5級と6級の関係

演習Ⅱ「昇格時号表対応表・モデル賃金ラインの作成」 演習2-1 昇格時号俸対応表を作成しよう 演習2-2 モデル賃金ラインを作成しよう