自治労北海道本部
執行委員長 山上 潔

新年明けましておめでとうございます。

昨年中、道本部運動の前進のために職場・地域で奮闘いただいた、組合員・家族・退職者の皆さんに、心から感謝申し上げます。

特に、昨年12月14日に行われた衆議院選挙は、全国的には自公政権の安定多数を許し、民主党が伸び悩む結果となりましたが、道内では比例復活と合わせて5人の当選を勝ち取ることができました。また、2年前の解散総選挙では、自治労組織内議員の多くを失いましたが、今回は道内でも8区の『おおさか誠二さん』、6区の『ささき隆博さん』の2人の当選を実現させることができました。このことは、最後まで奮闘いただいた全道の組合員・家族、退職者の皆さんをはじめ、ご支援いただいた多くの皆さんによる成果であり、心よりお礼申し上げます。

しかし、一強他弱という結果は、労働者や勤労国民にとっては引き続き厳しい情勢下に置かれることを意味しています。今後、労働者派遣法などの労働者保護法制の大幅な規制緩和や、地方公務員へのさらなる人件費削減の強要などが一層強化されてきますし、集団的自衛権問題は、圧倒的な政治勢力の下で、「戦争のできる国」に変えるための手段に使われる危惧が強くなりました。原発問題も、福島の事故処理すらままならない中で、再稼働ありきの政策が進められるでしょう。

これに対抗していくには、民主党を中心とする政治勢力と連合や平和フォーラムを中心とする労働運動・市民運動がしっかり連携し、特定秘密保護法反対運動の時のように、いやそれ以上の国民的な大衆運動を構築してたたかっていく以外にないと思います。

年明け早々、連合の2年連続の賃上げ要求を掲げての2015春闘の取り組みや、知事選をはじめとする統一自治体選挙闘争が始まりますし、平行して脱原発・反戦平和の取り組みなども、しっかり進めていかなければなりません。

どれもが厳しい情勢下でのたたかいとなります。しかし、我々は決して怯むことなく、地方自治の確立にむけて、また働くものや社会的弱者の生活を守り、平和で民主的で、安心して暮らせる社会の実現にむけて、たたかい続けなければなりません。どうか、皆さんの一層のご理解とご協力をお願いします。

最後に、皆さんにとりまして今年がより良い年になりますようご祈念申し上げ、新年のごあいさつとします。

2015年1月1日

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15年1月1日付第2109号