道本部青年部は、11月8日~9日、札幌市・青年会館で「2015自治労北海道本部青年部地本役員セミナー」を開き、12地本から39単組・総支部71人(うち女性13人)が参加した。

会場今回のテーマは「地本と単組の往復運動の強化」とし、単組運動の強化を図る視点で地本から見た単組、単組から見た地本という2つの視点で議論を進めてきた。

斉藤青年部副部長

斉藤青年部副部長

1日目は、斉藤青年部長のあいさつのあと、齋藤道本部青年部副部長が「青年部運動の基本は学習・交流・実践である」という基本的なことや「単組・地本の役割・幹事としての心構え」「青年部運動をすすめるにあたってのこだわり」などについて提起した。その後、13のグループに分かれ、ブレーンストーミングの手法を用いてグループ討論を行い、職場や生活での課題や悩みを討論をつうじて洗い出した。

樋口青年部副部長

樋口青年部副部長

その後、樋口道本部青年部副部長が、1回目のグループ討論で出された課題や問題点をもとに「『課題や問題の原因は何なのか』『改善していくためには何が必要なのか』を「年間闘争サイクル」や「点ではなく線での運動」を意識し、目標を持って取り組んでいくことが必要」だと提起した。また、「すべての課題は職場にあり、単組運動を前進させるための地本運動を意識すること」「単組と地本が連携できる体制づくりを目指して運動を進めること」も併せて提起した。

分科会1引き続き2回目のグループ討論を行い、1回目の討論で出された課題や問題点を掘り下げ、原因や背景について討論を行った。グループ討論では「業務量が増えているのに人員が減らされ、仕事が回らない」「時間外について、上司が管理しており、どのくらい付けてくれたのか給与明細を見るまでわからない」「賃金が低くて現状でも生活が苦しいのに、将来、家族を持ったときに当たり前の生活が送れるか不安」など、多くの不満の声が出された。

分科会22日目も1時間半にわたってグループ討論を行い、1日目の討論で出された課題や問題を具体的に単組・地本青年部としてどう解決していくのかを議論した。その後、3つのグループから報告を受け「職場状況を把握するために単組でアンケートや職場ミーティングを実施し、地本では他単組の状況等の分析やアドバイスを行い、「顔の見える運動」を進める」という結論を出したグループや「1人でどれだけ頑張っても拡がりは小さいが、多くの仲間で取り組めば拡がりも大きくなり、いろんなことが改善できると感じた。そのためにも、組合の意義を伝える学習や楽しみながら参加できる雰囲気作りなど、仲間が関わりやすい環境を作っていくことが必要」など、単組・地本として出来る具体的な取り組みを参加者全体で考え合うことができた。その他分科会3にも、「生活・職場実態を掘り下げると、政治が大きく関わっていることが理解できた。改善のためには、自分達の声を届けられる政治を作っていかなければならない。」といった結論を出したグループもあった。

団結最後に樋口青年部副部長が「採用間もない仲間が多くなり、知識不足で運動がこなしになっているとの声も出されていたが、すべての課題は職場にあり、まずは仲間の声にこだわることが必要。そのためにも、多くの仲間と関わることや青年部活動の積極的な情報提供等を図り、「顔の見える運動」を進めることが重要であり、そのためにも単組・地本に結集して、多くの仲間と運動を前進させよう!」と集約し、団結ガンバローで集会を終えた。

今後は、確定闘争をつうじた成果や課題をしっかりと総括し、2015春闘における青年の主体的なたたかいへとつなげていく。