第47回衆議院総選挙とあわせ、もうひとつの総選挙と言われている「第23回最高裁裁判官国民審査」が行われます。

最高裁判所は、国会、内閣と並ぶ三権の一つ、司法の最高機関であり、その判断次第で人の生命や財産、権利にも、国の指針にも大きく影響します。しかし、裁判所はなお「人権の番人」とはとても言えない状況にあります。

最高裁裁判官国民審査は、主権者が裁判官の判断をチェックする重要な機会ですが、国会議員や大臣に比べて、最高裁判事はもとより最高裁長官が誰かも知られていません。そのため、審査では、大多数が棄権のつもりで無印投票していますが、『無印は信任とされる、きわめて非民主的な制度』が続いています。平和フォーラムはこの間、「○×式」に改めることを求めていますが、残念ながら今もなお改善されていません。現行制度では×印をつけることだけが権利行使であることを踏まえて、「×」を増大させる取り組みを進めます。

doc11601520141202140321_001第23回国民審査では、チラシ裏面に記載の5人の裁判官が対象です。今回は安倍内閣が強引に閣議決定した「集団的自衛権の行使」や、「一票の格差」議員定数訴訟の判決での姿勢などを踏まえて、池上政幸、山﨑敏充の両裁判官を中心に「×」をつけることとし、下記のとおり取り組みを進めることとします。

 

1.チラシを活用して、最高裁裁判官国民審査とその問題点に関して啓発・宣伝するとともに、池上政幸・山﨑敏充の両裁判官を中心に「×」をつけることを呼びかけます。

2.留意事項:以下の2点について十分に留意いただき、組合員への徹底をお願いします。

① 最高裁判所国民審査の期日前投票は、衆議院総選挙の期日前投票(公示日翌日から)と期間が異なり、投票日の7日前からとなっています。

② 国民審査は、通常選挙の投票と異なり『無印が信任、×印が不信任』という仕組みですので、「○」は無効票です。「×」のみの記入をお願いします。

 

チラシはコチラ⇒最高裁 国民審査チラシ

 

※チラシ表面の「△」や「×」は昨年7月参院選無効訴訟における各裁判官の判断(△=違憲状態にある、×=違憲である)を示しているもので、不信任の対象を示しているものではありません。

国民審査で不信任を求める対象は、裏面に掲載されている池上政幸、山﨑敏充の両裁判官(画像参照)ですので、まちがいのないよう、ご注意願います。