10月29日の連合北海道第27年次大会では、3号議案・第18回統一自体選挙闘争方針の候補予定者として、札幌市長選挙候補予定者の秋元克広さんをはじめ、道議会議員29人、札幌市議会議員22人を推せんすることを満場一致で確認した。

※下記をクリックすると一覧表を閲覧できます。

第18回統一自治体選挙推薦候補予定者【札幌市長・札幌市議会議員】

第18回統一自治体選挙推薦候補者一覧【北海道議会議員】

また、大会の質疑討論では、山木・道本部企画総務部長が自治労を代表して発言し方針を補強した。

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発言する、山木・企画総務部長

発言要旨は下記のとおり。

◇夕張市財政破綻カンパの支援に感謝する。厚谷夕張市議のご協力で、夕張問題を風化させないために報告集をまとめて、全体化をはかろうと企画した。今後、複数号にわたって発行する。この報告は、すべてがまとまりしだい、製本化し各産別にも配布する。

◆賃金闘争の強化にむけて、今年の春闘は月例賃金の引き上げにこだわって取り組んだが、物価引き上げ水準に届いていないことや民間中小への波及が小さかったことなど不十分な面はあったものの、前向きに総括して全体で受け止めていきたい。今後、消費税10%への引き上げも想定されるなかで、今年以上に「月例賃金の引き上げ」を要求し、2015春闘においては、今まで以上にたたかいを進めていく必要がある。地方公務員には、賃金センサスによる民賃の低い県12県にあわせて給料表の水準を引き下げるという「給与制度の総合的見直し」により平均2%の給与の引き下げ攻撃が強められ、地域の民間賃金や経済への波及が懸念される。自治労は、引き続き安倍政権に対峙して、制度で引き下げられても春闘でそれ以上に確保するという観点で、連合春闘にしっかり結集し、たたかいを進める。

◇労働者派遣法について、通常国会では条文の単純ミスで廃案となった労働者派遣法が、今の臨時国会に提出されている。派遣は一時的な人手不足を補うために認められた制度だが、いまや「安価な労働力」「調整弁」として定着してきており、改正案は通訳や秘書など26の専門業務と、それ以外の一般業務の区分をなくし、どのような業務でも働き手を3年ごとに代えれば無期限で派遣労働者を受け入れることを可能にしている。派遣労働者のうち男性の5割、女性の4割が正規雇用を希望しているのに、実現していないにもかかわらず、正規雇用への道が狭くなるだけでなく、安易な派遣への置き換えが加速すると受け止める必要がある。本来は、派遣労働者の賃金を正社員と同様にする「均等待遇」にしなければならないが、そうした議論は一切されていない。引き続き、連合に結集して反対の取り組みを強めて行くことが必要であると考えるが、連合北海道としての考え方を示してほしい。

◆安倍政権はこの間、特定秘密保護法の強行成立や集団的自衛権行使容認の閣議決定など、日本国憲法の基本原則である「国民主権」、「基本的人権の尊重」、「平和主義」を根幹から破壊しようとする政策を強めてきている。こうした状況のなか、連合北海道が主体となって政党や市民団体とも連携した広範な運動の形成、「STOP THE 格差社会」の取り組みとの連動、さらにはこの間の憲法講座や平和を考える集いなど組合員への学習の機会の提供など、日本国憲法の基本原則を守る様々な取り組みを展開いただいていることに敬意を表します。自治労北海道本部としても、独自の取り組みとして、札幌市内での街宣行動や署名行動を中心に、より多くの市民に訴えかけているところであります。安倍政権と対峙し、その暴走を食い止めるためにも、広範な運動と大衆世論の形成にむけ、引き続き連合北海道が先頭に立って、取り組みのさらなる発展と運動の構築をあらためて要請します。

◇統一自治体選挙にむけた取り組みについて、道内の多くの自治体ではアベノミクスの恩恵はなく、少子高齢化による社会保障費の増加に伴う歳出増や人口減少による歳入減、経済低迷などにより財政状況が悪化にむかっている。自治労としては、地方自治を守り労働者の利益確保と権利を守る政策を実現するために、この間、民主党を中心として、連合の政策を理解できる市町村長や市町村議会議員との連携・協力、政治勢力確立をめざしてきた。11月9日に行われる旭川市長選は、統一自治体選挙の前哨戦として重要なたたかいであり、絶対に勝利しなければならないたたかいと位置付け、現在取り組みを進めている。統一自治体選挙まで5カ月余りとなり、知事候補擁立の遅れに伴い、道議会議員をはじめとする各級選挙闘争が連動せず、万全な体制が取れないまま選挙闘争に突入するのではと危機感を感じている。 沖縄県知事選をはじめとして、今回の統一自治体選挙は国政の行方も左右していく重要なたたかいだ。一日も早い候補者の擁立決定を強く要請する。

 

今年大会で、自治労からは引き続き、事務局長に出村良平さん、執行委員として組織労働局長に永田重人さん、新たに斉藤信さんが青年委員会に選任された。また、山上・道本部委員長が会長代行に就任した。前青年委員会の瀧口和成さんは本大会で退任した。

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会長代行に就任した、山上道本部執行委員長

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退任あいさつをする、瀧口和成さん

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新たに、青年委員会に就任した斉藤青年部長