道本部女性部は6月14~15日、札幌市・自治労会館で「女性部長・女性担当者会議」を開き、95単組・総支部141人が参加した。

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道本部大出書記長、来賓あいさつに続き、「私たちがつくりあげた「女性部」の意義とこれから~変えようよ!自分を、家庭を、職場を、地域を、日本を、世界を!~」と題し、樺山・前東京都本部政策局長が講演した。

 

 

 

 

 

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樺山・前東京都本部政策局長

樺山さんは自身の経験から、「東京都の職員として、差別を受けている側の人の声を拾いあげていかなければならない。そのことが政策に結びつけていくことになると職場にいて気づいた。私たちは『もし自分だったら』と置き換える作業が必要。そのことが気づきになり、そこから職場改善や自分自身の改善にもつながる」と述べたうえで、ワークライフバランス(仕事と生活の調和)や東京都の次世代育成支援プランの実施状況などについて解説した。

参加者からは「『もし自分だったら』という意識を忘れず、問題を共有することができたら、単組もまとまっていけるのではないかと思った」「自分らしく働き生活できることの大切さを学んだ」「ワークライフバランスについて、単組でも学習会をできるよう、計画したい」といった感想が出された。

 

 

 

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16本の発言で方針が補強された。

全体討論では、地本、単組・総支部から、「女性部の活動のなかで獲得してきた職場環境や権利について、現在の女性職員の退職の現状など学ぶために、学習会をはじめて開いた」「『働女子(ハタジョシ)川柳大会』を開いていたが、参加者の声などから、今年度は取り組み方法を変えて、働く女性の思いを拾い上げて要求につなげていくために『働女子茶話会』を実施する」「多くの単組が課題としている『役員の担い手不足』は、輪番表体制を敷いているとはいえ、選出に苦慮している。運動の意義は何か・継続して実施すべきか、役員の学習も兼ねて精査する作業を行う予定だが、運動自体を縮小するのではなく、効率化することで役員の負担感を軽減し今後も女性部として独立した運動の継続をはかりたい」との発言や各地方本部・単組での工夫をこらした集会・学習会の取り組みなどが報告された。2日間で16本の発言で方針が補強された。

 

 

20140614女性部長会議DSC_0126分散会では、名刺交換をして議論の円滑化をはかった。「女性が多い職場では、人が少なくなってしまうので出産の時期を他の人と重ならないようにしてほしいと上司に言われ、自由に妊娠・出産をする自己決定できない状況」「役員の担い手不足は、まずはワークライフバランスが保てなくてははじまらない、『私だったら』と考えた上で、できるときにできる分だけ、身の丈にあった活動、話しやすい環境をつくることが大切」などさまざまな情報・意見交換が行われた。

 

 

 

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戸村女性部長

戸村女性部長は、「女性部の意義や女性の働き方を再度見つめ直して、女性が社会で活躍することで活性化される現場や女性の視点で物事に取り組む楽しさを伝え、経験者の力も借りながら、一人ではなく、みんなで支えていく体制の強化のなかで、担い手を育てていってほしい。道本部女性部は、第9次女性部組織強化方針の重点課題として示しているとおり、単組・総支部運動の強化にむけて、女性からの悩み、声が聞こえる場をしっかりと構築していく」と集約した。

最後に「男女平等社会実現にむけたたかう決議」を採択した。