5月9日、札幌市:自治労会館で第2回男女がともに担う自治労北海道推進委員会を開催した。
この推進委員会は、課題の明確化と取り組みの意思統一をはかるために、前段に学習を取り入れることとしています。第2回の今回は、「町政・職場・家庭・女性としての視点」と題して、自らの経験談からの講演を、自治労組織内浦河町議会議員の飯田美和子さんからいただいた。
飯田さんは、民間職場を周囲の目から妊娠を機に退職、日高支庁(現在の振興局)の臨時職員を経て、全道庁日高総支部の臨時書記を勤め、補欠選挙で惜敗したものの、次の通常選挙で当選、現在1期目で女性の視点から地域住民の声に耳を傾け、町政への意見反映を行っています。
講演では、「議員になる前に地域懇談会に出席、男性ばかりの参加者に違和感を覚えた。児童広場の地域での違いに質問した。」ことから疑問を持ったこと。労働運動や育児、高齢者ボランティアを通じて、町政への思いを募らせ、女性の社会進出のためには、「はたらきやすい職場環境が必要で、高齢者も安心して暮らせる町、何より育った浦河町への思い」から、議員への立起を決意された。議員活動も18名中女性議員は3名で「行政執行とチェックにはバランスが必要、女性だからといわれるが、女性の町政への参画は、絶対に必要と感じた。」と話され、「男女平等というには、現状では遠く感じる」とも述べられた。そうした思いもあって、「様々なバランスを考えても、まちづくりには女性の参加が必要」と、議員同士のやり取りから「直接はいわれないが、女性のくせにといわれているのが感じる」ことにも触れ、「男性だから、女性だからとは思わないで欲しい。」と自らの議会活動により実現した「赤ちゃんマップの作成や施設のバリアフリー化」などを例に、「女性にしか感じないこと、地域の声は必ずあります。何より悩みを打ち明けられる環境は大事、女性であることで話せることは必ずあります。」と、女性議員の必要性を踏まえて話された。さらに私たちに「自分たちで何とかするという思いが大事、またそれを解決できるか、そのプロセスは様々ですが、私たちには自治労がある、労働組合ある。そのことが、まさに強みであることを認識して欲しい。」と、組織の重要性にも触れられた。最後に「母の日宣言」が紹介され、学習会を終了した。
続いて、第119回中央委員会にむけた「男女がともに担う自治労北海道第4次計画の推進」と「男女平等闘争における6月期の取り組み」を議論するために推進委員会を開催した。
藤盛推進委員長からは、「前段学習会や推進委員会での議論は、何か一つでも持ち帰って欲しい。」「連合北海道でも男女共同参画の取り組みが、北海道では遅れているため、議会対策などを実施する予定、男女とも推進委員会でも連携を協議したい。」とあいさつされた。
議題では、第4次計画中間(第2年次)総括と第3年次方針を情勢と課題や総括で意見を交わし確認、6月期の取り組みは、春闘期に提出した男女平等要求書にもある「男女共同参画に関する条例および計画の策定」にむけ、連合推薦議員との連携や条例化・計画策定にむけて単組で取り組みを進めることを確認した。
地方本部では、男女がともに担う計画の総括議論と方針の補強議論を「組織集会」で分科会など課題を絞った議論展開を模索し、実践することも確認しましたので、取り組みにあたっては前進した議論展開をお願いします。
自治体単組は、男女共同参画条例と計画の策定にむけて、当局交渉もしくは折衝をこの期間に行うことで提起することを確認していますので、ぜひ取り組みの強化をお願いします。
地方本部の取り組みでは、網走・渡島地方本部から報告があり、網走地本では、実態調査のためのアンケートを実施した議論経過や取り組みの紹介がありました。推進委員会では、地本の取り組みに学びあうために取り組み報告も実践しています。
第2回推進委員会では、地方本部推進委員会の議論素材を資料として付けています。地方本部、単組・総支部においても活用してみてください。関係資料は道本部推進委員会事務局までお問い合わせください。