道本部青年部は3月1日~2日、札幌市・自治労会館で「2014自治労北海道本部青年部座長養成講座」を開き、13地本から54単組・総支部99人(うち女性25人)が参加した。
1日目は、瀧口青年部長のあいさつのあと、根本・道本部賃金労働部次長が「給与制度の総合的見直し」の問題点について提起し、その後、羽場・社青同北海道地本委員長が「合理化はどのように貫かれてきたか」と題して講演した。
講演では、ゆでガエルの話を例に「いきなり熱い熱湯に入れると飛び出すが、常温から徐々に熱くしていくと熱さに慣れてしまう」と述べた。また、現在の職場環境の悪化や賃金削減など、「徐々に合理化されることで今の環境に慣らされてしまっている」と述べたうえで、打開するためには、「いま一度『労働者としてのものの見方や考え方』を養い、職場実態討論を丁寧に行うことが重要だ。それを実践することで課題や問題に気付くことができる」と強調した
分散会討論では、4つの分散会から報告した。また、ディスカッション形式で、報告された討論内容への質疑や、各分散会で出された特徴的な声を全体で共有した。
その中では、「公務員は全体の奉仕者であるという言葉は、資本家が労働者に反対させないために使っている言葉なのではないか。身を削ってでも仕事をしないといけないという気分につながる」「旅行会社主催のマラソン大会で、自治体の活性化につながるという理由で自治体職員がボランティアとして参加させられているが、結果的にもうけるのは旅行会社であり、自分たちは労働力が搾取されているだけなのではないか」といった声や、今まで経験した分散会の感想を出し合うなかで、「一人ひとりが率直に困っていることを討論しあい、気づいたことをしっかりと職場に持ち帰るためにも、職場レポートの内容を職場がイメージしやすいものにしていこう」という決意も出された。
集会の最後に、樋口・道本部青年部副部長が「何気なく分散会に参加しているだけでは愚痴の言い合いで終わってしまう。講演にもあったように、労働者としてのモノの見方や考え方を意識することで、今まで当たり前と感じていたこともオカシイと思えるようになってくる。こうした小さな気づきを積み上げることが自分たちの要求につながる。今後の交流集会運動の強化も見据え、再度労働者としての視点で自分たちの職場を見つめ直していこう」と集約し、瀧口青年部長が団結ガンバローを行った。
今後、道本部青年部では、6月に行う第14回地方協別交流集会、7月の第19回自治労青年女性中央大交流集会の成功にむけて、春闘期の成果や課題を丁寧に総括し、「点」ではなく「線」の運動を意識するとともに、「給与制度の総合的見直し」に反対する運動とも連動させながら、再度職場からの運動を構築していく。