全国書記会議2017全国交流集会は2017年2月10日から東京都・TKP市ヶ谷で全国から170人(北海道から9人)が参加し開催された。
集会では、黒川全国書記会議議長(香川県本部・香川県職連合)より「今回の交流集会では、前年までの分科会から分散会とした。それぞれの職場の悩みや課題を議論していただきたい。全国的には組合員の減少などにより、正規から臨時への置き換え、賃金の引き下げなどの動きも聞こえてきており、改めて書記の立場に厳しさが明らかになっている。答えは見つからないかもしれないが、ヒントを見つけていただき前に進むきっかけになればうれしい。全国で書記が頑張っていることを共有することのできる集会にしよう」とあいさつがあった。その後、全労済自治労共済本部・山形常務、自治労本部・青木書記次長からあいさつを受け、書記次長からは①春闘課題、②臨時・非常勤等職員及び任期付職員の任用等の在り方に関する研究会報告、③新規採用者の組織化をはじめとする組織課題、④書記政策などについて直近の情勢も含めて話があった。
その後、鬼頭幸三氏より『「職場のメンタルヘルス」~こころの健康について学ぼう!~』と題した講演を受けた。鬼頭氏は「ストレスには、たまりやすい人、たまりづらい人がおり、個人差があるが、「ストレス1日決算」という考え方を持ちストレス発散法を身につける必要がある。大きな声で笑う、涙を流す、歌を歌う、人に相談して吐き出すなどが大事になる。さらにメンタルタフネス(ストレス耐性)を高めるために日常的にポジティブな言葉を積極的に使うことで耐性を高めることができる。」と話した。また、組合員などから相談されたときに必要なこととして、「カウンセリングの知識とスキルを身につけていればよいが、共感が重要になる。相手の心の扉を開くためには、相手の言葉を跳ね返してはダメ。まずは、相手を受け止め(受容して)話を聴く、まずは受け止めること。心の中に詰まったものを吐き出すことが悩みの解決につながる」と訴えた。
その後、①県本部②県職③政令市④市町村の職域ごとに29グループに分かれ分散会を実施し、職場の課題や悩みについて実態交流を行った。2日目は、引き続き分散会討論を継続し、その後、全体会を実施し、集会を終える予定。