2017年2月5日、札幌市・北海道自治労会館で開催され、8産別44人(自治労から17人)が参加した。

 

開催目的として自分たちの賃金・労働条件を改善するためには声を上げていかなければならないことを理解しつつも「何をしていいのかわからない」「声を上げたところで変わらない」など、運動に対し前向きになれない仲間の声も明らかになっている。そのことからテーマを「春闘の意義の確認と生活・職場実態の交流から賃金・労働条件改善にむけた意識を高める!」とし、全体で生活・職場実態を確認することから春闘をたたかう意義や必要性の確認を行うことを軸に集会を行った。

 

はじめに、斉藤青年委員長のあいさつの後、齊藤連合北海道副事務局長から「春闘の意義と今年の情勢」と題し、基調講演を受けた。

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講演では、労働組合は何のために存在するのかなど組合の意義や必要性を再確認したうえで、17春闘の課題や情勢が話された。また、現状の厳しい生活・職場を変えていくために労働組合の役割は重要であり、「運動には定型はない。労働組合は運動しているときに存在理由を持つ。形だけではもったいないので多くの仲間を巻き込み、自分たちの実態から改善にむけた取り組みを強化しよう!」と強調した。

 

 

その後、各産別報告があり、7つの分散会に分かれ討論を行った。

分散会討論では、すべての分散会から報告があり、各分散会で出された特徴的な声を全体で共有した。

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そのなかでは、「何年もベースアップがなく、自分が入社した当時から賃金が変わっていない。でも、社会保障や税など引かれるものは増えており生活が厳しい」「休みたいと思っても、仕事がたまることを考えると休もうと思えない」など厳しい生活・職場実態やそのことに対する率直な思いが明らかになった。しかし、そういう現状を変えていくために「一人ひとりが組合の必要性を自覚し、改善にむけて声を上げていくことが必要」「まずは仲間の実態を把握し、問題の本質はなにか考えていくことが重要」「労働組合の必要性を知ってもらうことが必要」など多くの仲間を巻き込むための組織強化が重要との声が多くあがった。

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最後に、斉藤青年委員長が「問題点は仲間の生活・職場に隠れている。まずは、『知る』ことが重要であり、そこから自分たちは何ができるのか考え、運動につなげていくことが重要。どんな運動も多くの仲間とともに行動できなければ弱い力となる。そのためにも今春闘の取り組みをつうじ、賃上げや職場改善をはかっていこう」と集約し、団結ガンバローで終了した。