DSC_01592016年12月23~24日、札幌市・北海道自治労会館で「年間闘争サイクルのスタートとしての春闘の意義を再確認し職場・賃金にこだわった具体的な運動につなげよう」をテーマに開催し、84単組・総支部195人(うち女性42人)が参加した。

1日目は、斉藤青年部長あいさつ、三浦道本部書記長あいさつ、土田道本部女性部長あいさつの後、根本道本部自治体政策部次長から「2017春闘にむけて~みんなで賃上げを勝ち取ろう~」と題し講演を受けた。

 

 

 

 

 

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講演では、公務員の賃金の決まり方や、給与構造改革、給与の総合的見直しなど、これまでの賃金合理化攻撃により、私たちにどのような影響があったのか説明があり、「集会などで、次はこう取り組んでいこうと決意しても、単組に戻るとなかなか取り組めない実態がある。自分の思いを周りに話さなければ伝わらないし、次にもつながらない。『私は』ではなく、『私たちは』を意識して全体で運動をつくりあげていくことが重要」と話され、国民春闘に取り組む意義や必要性を学んだ。

 

 

 

 

 


DSC_0194その後、平和の旅報告、真壁道本部臨時執行委員から「自主福祉活動について」の説明があり、道本部青年部幹事会から2017国民春闘方針、当面する闘争方針の提起を行い、分散会を行った。

分散会では、「月45時間の超過勤務を行うと理事者面談が必要なため、暗黙のルールとして45時間以上の超過勤務を付けられない。申請している超過勤務と実際の勤務時間を記録し、要求につなげていくことが必要」「24時間救急受入対応を行っている病院で、当直業務を一般事務職員3人で回している。当直業務だからと、17時からの出勤ではなく、通常業務終了後17時から引続き当直に入り、翌日の午後まで業務をこなす、28時間勤務となっている実態があった。基本組織から当直業務をさせるなと要求をしてはいるものの、病院側から経費を抑えるため、職員で対応するという返答があり、ガマンしながら働いている」など厳しい職場実態が討論をつうじ明らかになった。一方で、「数年前から『時間外の完全支給』について、独自要求で取り組んだ結果、徐々に管理職から『時間外申請の声かけ』がされるようになり、仲間から『時間外を出しやすくなった』という声が出された」など『仲間の実態から運動前進』に結びつけてきた事例なども報告され、参加者にとっても新たな気づきを得られた分散会となった。DSC_0228

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DSC_02772日目は、3本の分散会報告があり、逢坂衆議院議員から「政治の役割」と題して講演の予定だったが、悪天候の影響で来られなくなったので、佐古岡道本部政治部長から講演を受けた。

講演では、国は、トップランナー方式を取り入れようとするため住民窓口など民間委託をする動きを見せたが、組織内議員である逢坂誠二衆議院議員による再三の質問等により2017年度の導入は見送りとなったことや、今年4月から義務化された人事評価制度にも触れ、「大半の自治体はまだ賃金に影響はないと思うが、総務省からは賃金に反映させるよう指導している。人事評価制度は必ず評価の悪い人をつくる」と人事評価制度の危険性について触れ、「こうした合理化に歯止めをかけるため、組織内議員が必要」と話された。最後に「政治は重要なんだということを感じてほしい。政治は嫌だなと思わず青年のみなさんも政治闘争に取り組んでほしい」と話された。

 

DSCN0168その後の全体討論では、「今までは交流活動しかしていなかったが、道本部青年部定期大会に参加し、全道の取り組みを聞いたことで『自分たちにできることがあるのではないか』と気づき、まずは同じ職場で働く仲間がどんな不満や不安を持っているのか聞き取るため、青年部独自でオルグを行った。仲間から出された切実な実態から改善にむけ、基本組織の要求書に盛り込んでもらい当局からも一部前進回答が示された。みんなの思いを結集し、声を上げることで救われる仲間がいることから、今後も仲間の声に耳を傾けた運動を進めていきたい」「休部に近い単組状況だったが、新規採用職員と参加した地方本部青年部の集会での気づきから、新規採用者との関わりが深まり、仲間と一緒に活動する楽しさや青年部運動の必要性、お互いに支え合うことの大切さなどを実感した。今後も他都市の職員と情報を共有することにより、新たな『気づき』を得て、その『気づき』を単組青年部に持ち帰り、仲間に広げる活動を強化し、組織強化につなげていく」など全体で15本の発言が出され方針が補強された。

 

 

 

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最後に、斉藤青年部長が「多くの単組・総支部で仲間の実態把握から職場の課題や問題点が見え、それを改善しようという動きにつながってきた発言が多く出されたが、私たちが安心して働き続けられる職場環境にむけ、声をあげることをやめてしまえば、改善にむけた道は閉ざされてしまう。忙しく青年部運動が負担という声もあるが、厳しい生活・職場実態がある今こそ、強い団結が必要であり、そのため、多くの仲間を巻き込むため組織強化をはかっていこう」と集約し、団結ガンバローで終えた。