清掃職場の繁忙期である年末年始に労働災害が頻発していた上、1985年12月に連続して2件の死亡事故が起きたことをきっかけに、2度とこうした事故を起こさない職場づくりを目指し、清掃職場の取り組みとして行われてきました。しかし、労働災害をいかに防止し重大災害を撲滅していくかは、職場全体が取り組まなければならない課題であり、重要な問題との認識のもと「現業職場」へと枠を拡大し、現業総体として労働災害一掃の取り組みを行うこととしてきました。
職場の安全や労働者の健康を確保していくためには、当局責任により、安全衛生管体制や安全衛生活動について改めて点検を行い、リスクアセスメントや安全衛生教育、危険知活動などの日常的な安全衛生活動を強化していくことが重要です。
とりわけ、年末年始はあわただしい時期であり、生活のリズムも変わりやすく、特に、年末の掃除や機械設備の保守点検作業、年始の立ち上げ作業など、非定常作業が多くなることから災害防止のために特別な配慮が必要です。
これまで、道本部は、労働災害の多発が懸念される年末年始の繁忙期である12月に、「現業職場からの労働災害を一掃するための職場集会」の開催と啓発活動を各単組に要請してきました。今年についても以下の要領で職場集会等の開催を要請します。
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1.集会統一開催日
2013年12月2日(月)
※上記日程で困難な場合は、12月の早い時期に開催をしてください。
2.行動内容
当局に申し入れを行い、当局責任において職場集会を実施する。当局開催が困難な場合は、組合での開催や教宣紙での周知など工夫した取り組みを追求してください。
3.集会の目的
現業職場では、労働安全衛生体制を確立し、労働災害を一掃する取り組みを強化する。
※各職場での業務の実態に合わせ、下記の具体的課題に取り組んでください。
<具体的課題>
①集会実施前に、安全衛生面からの職場点検活動を実施する。
②安全衛生委員会の開催を要求し、上記①の点検結果について審議する。
③当局責任で、職場全員に対する安全衛生対策の徹底のため諸施策を講じる。
④作業前の安全体操の実施
4.集会の進め方(例)
①労働災害の状況説明
②各省庁・基準局長要綱通達の周知徹底と活用
③集会実施前における安全衛生面からの職場点検の実施結果報告
④「現業事業における安全衛生管理要綱」についての周知徹底
⑤安全衛生委員会の開催と活性化について報告
⑥年末年始の安全作業の確認
⑦決議文の採択 ※決議文のモデルは下記の参考資料を参照してください。
※本部作成の「現業職場から労働災害を一掃するための12月2日職場集会実施用参考資料」は下記をクリックしてご覧ください。
01_1. 現業職場から死亡災害・労働災害を一掃するたたかい
02_01_2. 自治労メンタルヘルス対策指針 改訂にあたって
04_4. 65歳まで働き続けられる労働環境づくりと安全衛生対策
【資料データは産別ネットにも掲載されております。】