道本部は9月29~30日に、札幌市・ホテルポールスター札幌で「第58回定期大会」を開き、向こう一年間のたたかう方針を確立した。
大会では、執行部から「2016年度運動総括」をはじめ「2017年度運動方針」など、10本の議案を提起し、報告に対する質疑や事前に開かれた評議会などからの発言を含め全体で32本の発言があり、すべての議案が可決・成立した。
また、2日目の来賓として自治労組織内・逢坂誠二衆議院議員、あいはらくみこ参議院議員、そして、第24回参議院議員選挙で勝利した組織内・えさきたかし参議員議員、北海道選挙区・徳永エリ参議院議員らが出席しあいさつした。
大会で出されたおもな発言として、「秋期闘争について」、「窓口部門の民間委託問題や指定管理者制度など賃金・労働条件・雇用安定・確保について」、「地域医療、反核・平和など地域における自治労の役割」、「組織強化・拡大長期計画における『担い手育成』」、「地方本部の統合・再編」「『非正規労働者・未加盟・消防職員の組織化』について」、「男女がともに担う自治労北海道計画における地方本部、単組での成果や課題」が出された。
また、第24回参議院議員選挙闘争総括では、「地方本部・単組における取組の成果と課題」「北海道選挙区における2人擁立における課題」などについて発言が出され方針が補強された。
最後に、大出委員長は「経過も含め全体で32本の発言をいただき方針を補強していただいた。意見をしっかり受け止め運動を進めていく」と述べたうえで、4点の課題についてふれ、全体討論のまとめを行った。
賃金確定闘争について、「人事院勧告を最低限として単組の課題をどれだけ前進させるかが課題である。給与法案は10月中・下旬に成立する予定ではあるが予断を許さない。国会内外のたたかいをつくっていくことを意思統一したい」と述べた。
政治闘争について、「参議院議員選挙での取り組みでそれぞれ成果・教訓があった。今後のたたかいにつなげていくことが必要である」として、「日頃どれだけ組合員と人間関係をつくれるか。日常の運動との連携を意識していく必要がある」と強調した。
男女がともに担う北海道計画について「道本部執行体制も女性が6人となる。これを普通にしたい。女性参加を意識的に取り組むことが重要であり、男女双方が意識しあうことが運動のスタートである」と述べた。
組織強化・拡大について「現在の地方本部体制に至るまで、5地区本部体制、ブロック体制など議論を深め単組の強化、人材の育成を行ってきたが、人員削減などの合理化が進んだこともあり、現在は人材育成が進んでいない状況にあり、組織人員も減少している。組織実態から待ったなしの時期に来ている。次代の担い手づくり、新規採用100%組織化、非正規組織化など将来を見据え、持続可能な組織づくりの視点で取り組みを進めていこう」と訴えた。
大会の最後に、大出委員長が「道本部として一体感をもったたたかいを進めていく。結果はもとより経過を大切にした運動を進めていこう」と述べ、団結ガンバローを行った。
※大会終了後、第1回執行委員会を開き、2017年度道本部執行体制および役員・書記の任務配置が確認された。