自治労第89回定期大会の経過報告における質疑で、斉藤・道本部青年部長が発言しました。
斉藤青年部長の発言要旨は下記のとおりです。
今回の参院選の取り組みとして、本部青年部として初めての青年選対を立ち上げ、参院選闘争の勝利にむけ、各地連での総決起集会や青年選対としての独自の取り組み提起など、今後の青年段階における選挙闘争において、非常に重要な運動となりました。
各県からも「学習により政治闘争の必要性が理解された」「政治と生活・職場が密接につながっていることが取り組みをつうじ、実感できたので、今後は職場改善の取り組みにつなげていきたい」など今回の取り組みをつうじ、政治意識の高揚がはかられ、職場改善の動きにもむすびつけようという決意も出されています。
引き続き、青年の重点課題である政治闘争の強化にむけ、18歳選挙権を踏まえた若年層対策をはじめ日常的な取り組みが必要です。引き続き、あらゆる課題が政治の場で決められていることを学習と討論から明らかにし、青年の主体的な行動を通じて「おかしいことをおかしい」と言える民主的な職場・地域の実現にむけ、職場から仲間と声を上げ、組織と運動を強化していきます。
【中央交流集会運動】
7月29~31日、山梨県山中湖畔で44県本部・1社保労連・512単組・1,951人(内女性592人)の参加のもと、今回20回を数える青年女性中央大交流集会を開催しました。
8月11日には総括会議を開催し、各県から中央交をつうじた運動面での成果と課題が持ち寄られました。
岩手県本部からは「国保連労組で休暇制度改悪提案を受けているが、仲間からは提案を受けなければ市町村から業務受託できなくなるのではと考え、強く反対できないアキラメの思いがあったが、中央交での他県の仲間との討論から、受けている合理化攻撃が当たり前のものではないことに気づき、青年部としても「オカシイ」ことを訴えていきたい」と発言がされました。このことがまさに、中央交の目的であり、多くの仲間と実態交流することから職場での「オカシイ」に気づき、そのことを改善しようという仲間の決意に結び付いています。
このほかにも中央交を青年部の組織強化の足がかりにするため、事前学習として参加者アンケートや職場レポートを活用した職場実態討論に取り組んできたことや、中央交での分散会討論で気づいた「オカシイ」を多くの仲間に拡げるため教宣づくりを現地で行い、単組・総支部で活用してきたことや役員の立場として、今までは県本部や地連の集会を「なんとなく」開催してきたが、目的などをはっきりさせ運動面を考えた集会づくりをしていきたいという決意が出されるなど集会をつうじて主体的な運動の実践に結びついてきています。
一方で、運営面の不十分さや全県本部からの参加とはなり得ていないことは大きな課題と捉えています。こうした課題を踏まえ、交流集会運動が職場・単組での運動実践と役員の担い手づくりにつながるよう、引き続き、交流集会の充実をはかっていきます。
先日行われた青年部定期総会において、「第4次組強計画の推進にむけて、青年部運動のあり方について議論を進め、2018年度以降の青年部運動方針への反映をめざす」との方針提起がされました。
先に述べた、政治や中央交の内容とも共通しますが、厳しい職場の状況のなかで、仲間の実態や運動を集約し、それを分析しながら運動を進めていくため、その運動の中心を担う役員の担い手とその育成が求められています。しかし、定期総会でも「忙しいなかで役員として運動をこなすことに必死になり、仲間との討論や連携を取れていなかったことで運動の全体化につながっていない」など発言があったように、忙しい職場環境のなかで組合運動に積極的になれないことや集会などをつうじ、運動の必要性を理解できても、単組に戻った時に一緒に運動を進める仲間が少ないことで思いを実現させることができない実態があります。
しかし、青年部運動は仲間との実態討論から現状と課題を把握し、そこから課題の解決にむけた行動につなげていくことが重要であり、そのための組織強化が何よりも重要です。今後の青年部運動の展望にむけ、現状の課題や必要な運動など、各県・単組の課題や運動に学びあいながら、むこう1年間、議論と実践を重ね、また新たな方針確立していく決意を述べ発言とします。