北海学園大学との連携講座は、学生に地方自治と公共サービスの現状とその意義をアピールし、地方自治体や公共サービスで働くことの意味・意義について考えてもらうとともに、労働組合の積極的な役割を認識してもらうことを目的に実施し、今年で2年目を迎えます。
15回目の最終回は7月22日に開催し、川村先生のゼミ生である伊藤紗瑛さん(3年生)、槙和哉さん(2年生)と、自治労組合員の浅見宏太さん(恵庭市職労)と青木優真さん(京極町職労)の対談から「公務員になるということ」を考えました。
冒頭、自身の職歴について、浅見さんは「最初は商店街活性化の仕事をした。恵庭市は札幌に近いが故に商店街にお客さんが来ない。そこで、恵庭市に多いパン屋さんとスイーツのマップを作り、大学生と協働でお祭りの運営などをした。その後移動になり、現在は介護保険の徴収業務をやっている。恵庭市では若いうちは3~5年で移動を繰り返し、適性を見出す、ジョブローテーションという制度である」、青木さんは「最初は教育委員会で生涯学習の仕事をした。町民運動会や水泳、マラソン教室などの企画から、体育館やパークゴルフ場の管理など、とにかくやることが多く、忙しかった。今は公営住宅の管理などをやっている」と、それぞれの職歴を述べました。
その後、学生からの「大学生の時から公務員になるために何かやっていたのか?」という質問に対して、青木さんは「私は京極町出身で、学生時代は札幌で過ごしていた。漠然と将来を考えた時、京極町に戻ろうと思っていた。ならば公務員だろうと。北海学園は公務員とイメージがあったので受験した。特段、公務員になるための準備をした訳ではないが、社会教育主事課程を履修していたことは、生涯学習の仕事をやる上では役に立った。」と述べ、浅見さんは「私は北海道大学卒業だが、留年もしたし、卒業後も2~3年はニートのような生活をしていた。その後、テレフォンアポインターの仕事をしたが、これが所謂ブラック企業で長くは続かず、縁があって石狩市の臨時職員としてリサイクルの仕事をやって、そこでマチづくりに興味を持ち、公務員をめざした。」と、二人とも自分の経歴を交えながら応えました。
その後も「異動について」「仕事のやりがいについて」「学生のうちにマチづくりに関わるには」など、4人の対談を中心に様々な議論が交わされました。