名寄市職労青年部では、10月25日に当局に要求書を提出し、10月30日に回答書を受け、11月11日に総務部長と独自交渉を行いました。独自交渉は、青年部幹事21人が参加し、青年の実態を訴えながら前進回答をめざしてきました。
今回の独自要求では、①基本賃金、賃金ラインの改善について、②職場環境の改善及び時間外勤務に対する改善について、③その他(庁舎内の冷暖房設備の充実について・網戸の設置について・職員駐車場及び名寄庁舎南側駐輪場の街灯設置について)の3点を要求してきました。
賃金の改善では、「妻も働いているので生活できるが自分の賃金だけでは生活できない。高いラインの人と同じ仕事をしているのに賃金が低い。青年層をないがしろにしている」「少年団のボランティア活動をすることで若年層は自分の生活を我慢しなければならない。やめることを考えている部員もいる。公務員は地方に貢献している人も多い。削減はそういう人達のモチベーションも下げている」といった青年の厳しい生活実態を訴えるとともに、ラス制度の問題点なども追及してきました。しかし、当局は「厳しい生活実態については理解したい」としたものの、「財政難・ラス比較」により賃金改善は難しいといった姿勢を崩しませんでした。
また、職場環境の改善では、当局側から「人員配置について新人を採用するが、各部長から『育てる余裕がないので無理』などといわれ配置に苦労している。」「管理職も117人もいる。全部管理は難しい」などと、怒りや驚きを隠せない発言も出されましたが、この間、積み上げてきた青年の実態をしっかりと訴えてきました。
約2時間半にわたった今回の交渉では、街灯の設置など前進回答を勝ち取った部分もありましたが、不満の残る部分も多くありましたので、今後の基本組織の交渉に青年部4役も参加し、引き続き、青年の思いと実態を再度当局に訴えていきたいと思います。
まだ確定闘争は終わっていませんが、交渉後に参加した仲間からは「自分の職場の不払残業のことを言ってもらえてよかった。」「今後も交渉することで改善していければいい」などの声もあり、名寄市職労青年部では一歩前進することが出来ました。今後の仲間の思いをしっかりと伝えることから組織強化をはかっていきたいと思います。