北海学園大学との連携講座は、学生に地方自治と公共サービスの現状とその意義をアピールし、地方自治体や公共サービスで働くことの意味・意義について考えてもらうとともに、労働組合の積極的な役割を認識してもらうことを目的に実施し、今年で2年目を迎えます。

4回目は5月13日に開催し、厚谷司夕張市議会議長から「夕張市財政破綻から10年~市民と自治体の10年とこれから~」をご講演頂きました。

厚谷議長は、炭鉱で栄えた夕張市の歴史と現状について触れ「炭鉱で栄えたため、夕張の町は沢沿いに伝って広がり、1960年には116,908人にもなった。それが今では1/13にまで減ってしまっている。小中高校ともに1校ずつしかなく、小学生でも38分もかけてバス通学している児童もいる」と、行政面積の広さなど、夕張の行政課題を説明しました。また、財政破綻により市民が高負担で低水準の行政サービスしか受けられない現状について「行政サービスは空気のようなもの。薄くなって初めてその重要性に気付く。震災があった九州の人と話していて夕張もそうだったと気付いた」と結びました。

会場からは「借金がなくなったとしても、そこに人がいなくなるようでは何のための返済なのだろうかと感じた」と感想が寄せられました。

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