第150回中央委員会1日目、経過に関する質疑・討論が行われた。全体で9県本部、9人から「雇止をはじめ反合理化闘争」「青年層を中心とした組織強化・拡大」「反戦・平和」についての取り組みなどについて発言があった。北海道本部からは、斉藤青年部長が、この間の青年部機関会議などの議論もふまえて、3点について発言した。

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【2016春闘に対する取り組み強化について】

青年部では仲間の生活・職場実態にこだわり、「自分達のことは自分達で解決する」という強い決意のもと独自要求闘争を強化してきた。

しかし、仲間からは「業務が忙しく組合活動自体が負担」「要求したとして成果が取れる可能性は低く、やっても意味がない」など、厳しい生活・職場実態があるにも関わらず、声を上げることをアキラメてしまう実態が多く出されている。しかし、自らの理想の生活・職場を追求することをアキラメてしまえば、今以上に良くなることはなく、むしろ情勢的には悪くなるといえる。2016春闘では生活・職場で感じている不安や不満、改善にむけて取り組みたいことを集約し、要求につなげるための「一人一行動」に取り組む。要求づくりの原点は仲間の声であり、本行動をつうじて独自要求につなげていく。

また、この間、新規採用者の組織化も十分に進んでいない。厳しい生活・職場状況を改善していくためにも組織率の向上は重大な課題であり、これからの自治労運動を担っていく青年層にとっても避けては通れない課題である。青年部としても、第4次組織強化・拡大のための推進計画に基づき、4月を新規採用者に対する組合加入集中オルグ月間として、主体的に歓迎会や交流会、学習、教宣活動を実施し、新規採用職員の100%組織化をめざす。

【政治闘争の強化について】

今年夏の参議院選挙にむけて、ある県本部が実施した青年層を対象に行った意識調査では、前回の参院選で投票に行っていない人は4分の1にものぼり、「政治に関心がある」と回答したのは約3割、組織内議員の認知度に至っては約1割という実態が明らかとなった。

こうした実態もふまえ、青年部としては、学習活動を継続させながら、各県および単組での政治集会の開催や春闘期オルグなどをつうじ、政治の場へ私たちの声を反映させていくために、組織内議員の擁立が必要であることを確認し、浸透をはかっていく。北海道本部青年部としても「えさきたかし」さんの必勝にむけ最大限の取り組みを行っていく。

【交流集会運動の推進について】

この間の、度重なる人員削減や正規から臨時・非常勤等職員への置き換えなどにより、一人ひとりの業務量が増大し、その結果、職場で働く仲間が自己責任の意識に追い込まれ、長時間労働・不払い労働が常態化している。昨年開催された地連別夏期交流集会では、「1時間未満の残業は申請できないと思っていた」「職場全体の慣習として、夜7時以降でないと誰も時間外申請をしない」といった学習不足による思い込みやアキラメの仲間が、集会を通じた学習と交流により、「1分単位で時間外申請できることを周りの仲間にも伝えてみる」「悪い慣習を断ち切るため、まずは青年部の役員会で議論してみる」など、一歩前進させようとする決意につながっている。

交流集会運動は、職場で起きている事実や職場の課題を、単組・県本部を越えた仲間と率直に討論することで、一人では気づかなかったことや、自分の中での「あたり前」が、「オカシイ」ということに気づき、それを解決するために何ができるのかを、全国の仲間と交流し、学び合えるところに意義がある。

今年の夏には20回の節目を迎える、中央大交流集会が開催される。春闘の取り組みと連動させるとともに、多くの生活・職場実態を持ち寄り実態交流を推進するため職場レポートや参加者アンケートなどを活用した、事前の取り組みを強化することから多くの仲間の結集をはかっていく。

今後も仲間の実態にこだわった運動を展開し、あらゆる取り組みを通じてさらなる組織強化をはかっていく決意である。