道本部青年部は、12月19日~20日、札幌市・自治労会館で「2016国民春闘勝利!自治労北海道本部青年部春闘討論集会」を開き、101単組・総支部261人(うち女性39人)が参加しました。
今回は「年間闘争サイクルのスタートとしての春闘の意義を再確認し職場・賃金にこだわった具体的な運動につなげよう」をテーマに開催しました。
1日目は、斉藤青年部長あいさつ、大出道本部執行委員長あいさつ、上島道本部女性部長のあいさつの後、「公務員労働者の賃金闘争」と題し、吉田組織拡大オルグから講演を受けた。講演では公務員の賃金決定の仕組みや問題点、時間外労働における考え方など公務労働者として必要な視点と青年部として各種取り組みを実践していくために情勢や仲間の意識など起きている実態をつかむことが重要であることを学びました。その後、自治労本部および道本部青年部から2016国民春闘方針、当面する闘争方針の提起を行い、その後分散会を行いました。
分散会では、「人員削減に伴う業務量増加により、精神疾患となり、退職・休職する仲間が増えている。そのことにより、職場に残された仲間が更なる負担を強いられ、悪循環になっているがどう対応すればよいかわからない」「奨学金の返済などで生活は厳しいが財政状況等を考えると賃上げしたいとは言いにくい」といった切実な不安の声が多く出されました。
2日目は、3本の分散会報告、平和友好祭中央祭典報告を行い、その後、相内道本部労働安全衛生・職業病対策委員会委員から「メンタルヘルスにならない職場にむけて」と題し、職場におけるメンタルヘルスの現状や12月から義務付けされたストレスチェック制度の解説を受けました。また、講演の最後に、「重要なのは普段から仲間に目をむけ、変化に気づくことであり、メンタルヘルスが起きない職場にむけて出来ることから取り組んで欲しい」と職場改善にむけ、青年層からも取り組みを強化して欲しい旨の話をいただきました。
その後の全体討論では、「上司のパワハラにより精神疾患になってしまった仲間の実態から当局に対し、青年層の思いを伝えるため、独自要求に取り組んだ。結果として多少の改善がはかられ、行動したことで青年部の成長につながった」「今まで単組での活動が停滞していたが、同じ思いを持った役員が増えたことで、まずは青年部として何が必要なのか考えるための学習会を開催することにつながった。同じ思いの仲間が出来たことで運動の前進につながり、仲間の必要性を改めて感じた」など全体で15本の発言が出され、方針が補強されました。集会の最後に斉藤青年部長から「多くの単組で仲間の実態から青年の思いを伝える取り組みとして独自要求闘争が進んだとの発言が出されたが、私たちが安心して働き続けられる職場環境にむけ、声をあげることをやめてしまえば、改善にむけた道は閉ざされてしまう。仲間の思いを把握しながら、恐れずに声をあげていこう!そのために多くの仲間を巻き込み、組織強化をはかっていこう!」と集約し、団結ガンバローで集会を終えた。