道本部書記評議会は9月4~5日、札幌市・シャトレーゼガトーキングダムで「第45回総会」を開き、全道から32単組総支部1直属支部・54人が参加した。
1日目、峯垣議長が「安倍政権は暴走を続けている。戦争関連法案の廃案にむけ各地で取り組みがされているが、道書記評としても各種集会に結集していかなければならない。自治労第88回定期大会で川本自治労新体制が発足した。しっかりと支える体制を構築するためにも、来年の参議院選挙において、『えさきたかし』の圧倒的勝利を勝ち取らなければならない」と情勢を述べたうえで、「私たち書記は、組合員の世話役活動を通じ、組合員との信頼を構築していかなければならない。今総会で日頃の悩みや不満・不安を交流しよう」とあいさつした。
来賓として、開催地の石狩地本・上山書記長、(後志地本・北本書記次長:交流会時にあいさつ)からあいさつがあった。続いて、大出・道本部書記長が「自治労を取り巻く情勢と課題」と題して基調提起を行った。
大出書記長は、戦争関連法案の課題について「国会前での集会を見ても、世論が確実に拡がってきている。世論形成するには、労働組合の取り組みは重要だと証明された。『数の力には数の力』で対抗するため、引き続き、地域段階での取り組みも含め結集してほしい」と述べた。また、来年の参議院選挙について「この間の政治情勢を見ても数の力があれば、どんなことでもやられてしまうということを感じていると思う。選挙は勝たなければ意味がない。必ず『えさきを再選させる』という強い意志を持って、組合員と向き合あって取り組んでほしい」と述べた。組織強化・拡大について「川本新体制を支えるため、北海道からより一層取り組みの強化をしなければならない。組合員・単組財政の減少歯止めをかけるには、組織強化・拡大をどう進めるかにかかっている。臨時・非常勤等職員の組織化、新規採用の対策、共済加入で組合員の可処分所得を確保するなど、役員だけではなく積極的に関わってほしい」と強調した。
最後に、「運動の歴史を引き継ぐのは、書記の大切な任務だ。歴史をつなぐということを意識してほしい。組合員との懸け橋となり、役員と連携しながら奮闘してほしい」と呼びかけた。
その後、「じちろう共済について」と題し、鈴木知幸・全労済自治労共済本部北海道支部事業推進課主査が講演し、じちろう共済の歴史や意義、現在の各メニューの加入状況を説明しながら「共済加入オルグを実施するにしても対象者を明確にしぼらなければ、具体的な加入には結びつかない。組合員と家族がどんな状況なのかまず把握してほしい。じちろう共済は自治労組合員と家族のためにできた共済制度。共済を利用することで可処分所得を確保し、実質賃上げ効果があることを組合員に拡げてほしい」と呼びかけた。
分散会討論では「役員や組合員の目が気になって、休暇が取得できない」「書記評総会への参加者が固定化されている。実態把握に努め、多くの書記が参加できるよう取り組みが必要」「書記政策を拡げていくため、地道に活動していく必要がある」「労働運動の歴史をつくるのが書記の任務ということと、役員をしっかりサポートするのも書記の任務。日頃から役員との信頼を構築することが必要」「さまざまな課題が山積しているなか、忙しすぎてどこまでが書記の任務なのか考える暇もない実態がある。道書記評やブロック、基本組織と連携して、書記と執行部が議論できる場などをつくるべきではないか」「組織率の低下、財政の低下が共通課題としてある。危機感を持ちながら今後も活動すべき」といった意見が出された。
2日目は、分散会報告・経過報告(各ブロック・全道庁書記局支部・直属支部から活動報告)、2016年度活動方針について提起し、全体の承認をうけた。続いて、峯垣議長が「書記総体の人数が減少しているなかで、単組の運動強化をはかるためにも書記の採用についてなんらかの対策が必要だ。総会の参加者が減少してきているなかで、総会に参加できない仲間をどう参加させるか今後検討が必要。役員とともに書記も学習や各種取り組みの強化をはかりながら、自治労運動の前進にむけ奮闘しよう」と集約を行い、新役員体制を確認し、峯垣議長の団結ガンバローで終了した。新役員体制は以下のとおり。
◆2016年度道書記評議会役員体制
役 職 名 |
名 前 |
単組総支部名 |
ブロック名 |
議 長 |
峯垣 茂徳 |
札幌市職連 |
札幌ブロック |
副議長 |
大渕 広美 |
芦別市職労 |
岩見沢ブロック |
事務局長 |
河井 勝 |
直属支部 |
道本部 |
事務局次長 |
佐々木 綾子 |
全道庁労連医大労組 |
全道庁 |
事務局次長 |
高田 将平 |
直属支部 |
道本部 |
幹 事 |
小川 恭子 |
石狩市職労 |
札幌ブロック |
幹 事 |
松村 華英 |
全道庁労連上川総支部 |
旭川ブロック |
幹 事 |
堀川 聖子 |
羽幌町職 |
旭川ブロック |
幹 事 |
松原 深雪 |
函館病労 |
函館ブロック |
幹 事 |
山本 薫 |
松前町労連 |
函館ブロック |
幹 事 |
熊谷 じゅん |
赤平市職労 |
岩見沢ブロック |
幹 事 |
志村 郁美 |
斜里町労連 |
釧路ブロック |
幹 事 |
齋藤 圭祐 |
全道庁労連十勝総支部 |
釧路ブロック |
※全国書記会議常任幹事として河井勝さんを派遣。