2015年8月1日(土)に北海道自治労会館5階大ホールで開催し、90人が集まりました!今回のナースアクションは「誰もが幸せになれる看護職場をめざして~なぜ、ハラスメントはなくならないのか~」をテーマに、『マタハラ』を中心にハラスメント問題を取り上げました。
冒頭、中村議長から医療と政治に関する問題提起がなされました。中村議長は「安倍政権はどんな分野においても一括して法案を通そうとするのが手口。『誰のための医療なのか』、一人ひとりが振り返ろう」と現状に危機感を示しました。
来賓として連合北海道・坪田伸一さんにごあいさついただきました。医療勤務環境を改善するためのマネジメントシステムを導入するために2015年4月1日に道により設置された『医療勤務環境改善支援センター』についてふれ、「病院職場のマネジメントシステムは労使が共同してつくりあげないと意味がない。労組から本システム導入を管理者に働きかけよう」と述べました。
講演会では労働経済ジャーナリストの小林美希さんに、「マタハラ」に関してお話いただきました!小林さんは、「マタハラ」を生み出す悲惨な実態と課題~安心して産み育てられる看護職場を目指して~』をテーマに、「妊婦の6割が妊娠後に退職」している日本社会一般の実態や、「3人に1人が切迫流産」する看護職場でのマタハラについて取り上げたうえで、「要は職場意識の向上が大切。他府県には休みの連絡を受けるさいの電話指導まで行っている先進的な病院もある。妊娠したら夜勤人員の心配ではなく『おめでとう』を言える職場づくりが必要!」と参加者に呼びかけました。
講演の後の質疑応答では、数名の参加者から、マタハラ対策が進まない社会一般の現状に対する憤りなどさまざまな意見・質問が寄せられました。
質疑応答の様子です。
最後に、職場で横行しているハラスメント実態の共有化として『カフェ形式のトークセッション』を行いました。そこであげられたキーワードとして、 『人員不足』、『有給取りづらい』、『職場に迷惑がかかると思ってしまう』、『Drや師長によるパワハラ・セクハラ』、『上司とのコミュニケーション不足』、『労組に相談しづらい(特定されるのが心配)』、『結局退職する』などが散見されました。なかでも深刻なのは、職場内で物に当たるなどの暴力や、「仕事はできないくせに子どもはできるんだね」といった暴言を吐くなどのハラスメント実態です。それに対し、「相談窓口の設置」や「管理側の意識を変えること(本集会などの参加)」、「適正な人員配置」が参加者から強く求められました。
北海道議会議員の畠山みのりさんは「以前は女性議員の出産に関する規則すらなく、有権者からは『議員が出産で議会を休むなんてありえない』などの声もあった。徐々に変わってきているが、女性議員が活躍しづらい風潮がいまだある」と述べました。
連合北海道からの報告者・女性委員会委員長の山田悦子さんからは、「出産後も続けられる環境づくりを一歩一歩進めるため、介護や育児の冊子を職場で配る取り組みをしている」との報告がありました。
最後に団結ガンバローで閉会しました。