江別市職労・吉田晴香書記長から、 5月29日に開かれた「被災地復興祈念!視察ツアー」について報告がありましたのでご紹介致します。
以下、吉田書記長からの報告。
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自治労第149回中央委員会終了後、「被災地復興祈念!視察ツアー」が地元岩手県本部および宮古市職労の協力により開催され、全国から26人、北海道からは3人が参加しました。
初日のオリエンテーションでは宮古市職労竹原書記長から現在の状況について報告がありました。
宮古市内でもまだ約2700人が仮設住宅で生活をしており、市職労の副委員長も隣町の仮設住宅から通勤しているとのこと。私自身、自分のなかの感覚と、実際に目の当たりにした仮設住宅が立ち並ぶ様子にギャップを覚えました。
また調査の結果、メンタル疾患が震災から3年後が最も件数が高いとのことで、今後の対策がより重要だという話でした。
宿泊は宮古市のホテル沢田屋。4年前に自治労復興支援チームがずっとお世話になっていた宿で、当時の思い出が懐かしくよみがえってきました。
2日目は宮古市内でも大きな被害を受けた田老地区を訪れました。現地では「学ぶ防災」としてガイドつきのツアーが観光協会で組まれており、実際に被災した地元のガイドさんから当時のお話を聞きました。
ガイドさんからは、当時を振り返った教訓として「通勤時にもし駐車場に頭から車を入れていれば、逃げ遅れていた」「普段から靴を揃えておくことを子ども達に教えている。靴を履くまでの数秒が生死を分ける」など実際に体験した人しかわからないお話を聞くことができました。
政府は集中復興期間が終了する2015年度以降、一部の事業で被災自治体にも財政負担を求める考えを示しています。まだまだ復興は道半ばであることは現地の実態を見れば明らかであり、引き続きの支援が必要とされています。
また、被災自治体では復興事業がちょうどピークに来ており、業務にあたる職員の人員確保、労安対策なども重要な課題です。
いま自分ができることは限られているかもしれませんが、まずは自分が見たこと・聞いたことを伝えることと思っています。
(江別市職労・書記長 吉田晴香)