道本部青年部は2月28日~3月1日、札幌市・自治労会館で「『労働者としてのモノの見方や考え方』を養い、「職場での運動実践」につなげる」をテーマに「2015自治労北海道本部青年部座長養成講座」を開催し、13地本から50単組・総支部78人(うち女性13人)が参加した。
はじめに、斉藤青年部長のあいさつのあと、JP労組オホーツク南支部の佐竹 要執行委員から「職場での運動実践~郵便局という職場で30年間働いて学んだこと~」と題した講演の予定だったが、悪天候により講師が来られなくなり、講演資料を使った読み合わせ学習を分散会のなかで行った。。
読み合わせ学習では、郵政職場で実施をされている人事評価制度や職場で毎朝実施されている朝礼に対する取り組みなどを学習し、資本の『本来の目的』は、「モノ言わず会社のいうとおりに反応する労働者づくり」にあり、そのためにさまざまな手法で攻撃を仕掛けてきているということを学んだ。
また、そのことに抵抗するために普段からの学習の強化と一緒にたたかう仲間をつくっていくことが必要でそのために、お互いの不満や怒りを確認しあえる関係が仲間の信頼関係につながることから、とにかくできるかぎり毎日、会社・当局への不満を言いあうことを取り組んでいるなど、佐竹さんが職場で実践していることも学んだ。
参加者からは、「自分の職場でスタッフ制が導入され、課内の業務は誰でも対応できるように業務を覚えたことで休みは取りやすい」という話から、そもそもスタッフ制を当局が導入しようと思ったのはなぜか、職場ではどんな変化が起きたのかなど討論していくなかで、「結局は人をかけずに業務をこなす手法として導入され、仕事を覚える加重が増えた」と住民サービスのために良いことと思っていたが、そこをうまく利用されていたのではという気づきにつながったとの報告があった。
分散会討論では、3つの分散会から報告があり、各分散会で出された特徴的な声を全体で共有した。
その中では、「地元特産品のPRとして職員有志という形でプロジェクトチームを立ち上げたが、当初の予定とは違うことも要求され、ボランティアといいながら業務のような状態となった。でも、オカシイと思いながらも住民や地域のためと思い、一生懸命取り組んだが討論をつうじ、オカシイと気づける仲間づくりの重要性を感じた」「労働者の視点とは組合員に対してだけでなく、同じ職場で働く者全員であって、職場を良くしていこうと考えた時には組合だけの視点にとらわれてはいけない。そのためにも信頼できる仲間づくりが重要であり、まずは自分から本音で話そうと思った」「仕事をして報われることがあるかと考えた時に、誰かに評価されたいという思いになることがあり、人事評価制度はそういった思いをうまく利用した制度と感じた。また、仕事をしない仲間に目がいったりするが、そもそも採用したのは当局であり、その人を職場に押しつけていることが問題で、そこも上手く使うのが当局の責任であることに気づいた」など、労働者としての視点を学んだことで、自分たちの置かれている状況を考えるきっかけにつながり、改善のためには多くの仲間と本音で話し、職場で実践していこうという強い決意を確認した。
集会の最後に、佐藤書記長が「職場で実践していくためにも、今回学んだ労働者の視点で職場を改めて点検すること、また、青年部運動は仲間の声から作り上げていくことが重要である」と集約し、斉藤青年部長が団結ガンバローを行った。
集会の最後に、佐藤書記長が「職場で実践していくためにも、今回学んだ労働者の視点で職場をあらためて点検すること、また、青年部運動は仲間の声からつくりあげていくことが重要である」と集約し、斉藤青年部長の団結ガンバローで終了した。