名寄市職労青年部は10月9日、第3回学習会を開き、上川地本・原田貴広青年部副部長、全道庁上川総支部名寄市協の仲間にも声をかけ、全体で38人の参加がありました。
今回の学習会は青年部独自要求闘争にむけて、生活・職場実態討論を行い、また、「給与制度の総合的見直し」について学習することを目的として開きました。
学習会のはじめに、安芸副部長が「今回の学習会では独自要求書作成にあたり、みなさんが生活や職場で抱える率直な不安や不満を話し合ってほしい。講演をする本郷部長は昨日、4役の前で総練習を行って今回に臨んでいます。すばらしい講演だと思うのでしっかりと学習してほしい」とあいさつし、その後、本郷部長が「給与の総合的見直しについて」と題した講演を行いました。
本郷部長は「賃金は生活給であり、労使の力関係で決まる。公務員も賃金労働者であり、労働力を売って賃金を得て生活していくしかない」と強調し、賃金学習から人事院勧告の中身や給与制度の総合的見直しの問題点について述べたうえで、「名寄市の高卒賃金ベースで置き換えれば、人事院勧告によって生涯賃金が260万上がっても総合的見直しで350万下がってしまい、賃金削減にしかならない。人事院勧告はあくまでも参考であり、今後の確定期の交渉から自分達の賃金・労働条件が決定する。しっかりと青年部全体で独自要求闘争をたたかおう」と呼びかけました。
その後、6個のグループに分かれ、事前アンケートと今まで取り組んだ5カ月分の時間外点検表を持ち寄って分散会を行いました。
分散会では、「人員が足りず、慢性的な時間外勤務がある」「少しの時間外は申請しづらい雰囲気がある」「庁舎が寒い」「昨年に青年部で勝ち取った扇風機を名寄庁舎だけではなく、風連庁舎や外郭職場にも設置してほしい」といった実態や思いが出されました。
分散会後は、2本の分散会報告を行い、最後に本郷青年部長が「今学習会や1年間の取り組みを通じて出された職場での思いを幹事会でまとめ、独自要求書を作成していく。青年部全体で独自要求闘争を取り組み、職場改善にむけて頑張ろう」と集約しました。
この学習会も含め、1年間の取り組みで明らかとなった仲間の不安や不満の解消にむけ、名寄市職労青年部は10月24日に青年部独自要求書を提出し、11月11日総務部長交渉を行っていきます。