2月17日、東京都・よみうりホールで「第38回全国町村職総決起集会」が開かれ、47県本部・757人、北海道から143人(うち女性30人)が参加した。
山木・全国町村評議長(道本部財政局長)は、賃金闘争の取り組みについて「自分たちの賃金や労働条件などがどうなっているのか、学習や議論を重ね課題化することで、春闘期の統一要求や単組での独自要求につながっていく。『取り組めない理由』ではなく、『どうしたら取り組むことができ解決につながるのか』を組合員一人ひとりと向き合った運動の構築をお願いしたい」と述べた。
川本中央執行委員長は「2017春闘がスタートした。経団連は年収ベースでの引上げ、連合は月例賃金を引上げるべきと論争している。また、働き方改革に伴う長時間労働の是正議論が経営者側の都合の良い議論が展開されている」などの情勢にふれうえで、「1年間の賃金闘争のスタートが春闘であり、全単組の要求書提出・交渉していくことを徹底し1年間たたかいい抜こう」と呼びかけた。
続いて、春闘方針提起・総務省および町村会交渉報告の後、奈良県本部・平群町職における、不当な賃金削減の闘争報告を受けた。
その後、徳永・自治労本部労働局長が「おかしさに気づき、いかに正すか」と題して講演し、「『おかしさ』を『怒り』に変えて各種闘争を取り組まなければ、運動は前進しない」と問題提起があった。
最後に、決意表明と集会宣言を採択して、山木議長の団結ガンバローで集会を終えた。
集会終了後、3梯団に分かれ「町村職員の賃金格差是正」などを訴え、デモ行進および国会請願行動を実施した。
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■参加者の声
①七飯町労連・中野翔太さん
多くの仲間たちが一堂に会し、共に行動することによって、組合の強い団結力や各々の強い思いを肌で感じ、組合活動について更に理解を深めることができ、とても勉強になった。また、同じ志を持つ仲間たちと今後も共に団結してたたかっていこうと思った。
奈良県本部平群町職の闘争報告を聞き、普段からの交流や学習による単組の地力の構築が大切だと感じた。デモ行進と請願行動では、組合員や国会議員の方々とシュプレヒコールを起こしたことでより強い結束力を感じることができ、大変良い経験になった。