連合北海道青年委員会は11月19日、札幌市・北海道青年会館で「連合北海道青年委員会第18回ユースラリー」を開催し、10産別42人(うち自治労17人)が参加した。
今集会でのテーマを「自分たちの働き方を見つめ直すことから職場改善につなげていこう」とし、働き方改革など私たちの働き方に関わる大きな転換期を迎えようとしている今こそ、最新の情勢や私たち自身の働き方を法律から見るとどうなのかを学び、改めて職場を見つめ直すきっかけにし、職場の課題を話し合い、私たち青年が求める職場や仲間を守るためには何ができるのかを軸に開催しました。
はじめに、斉藤青年委員長のあいさつのあと、ユナイテッドコモンズ法律事務所の淺野弁護士から「労働法から見る自分達の働き方」と題し、基調講演を受けた。
講演では、働き方改革の情勢と問題点や長時間労働における課題を判例などをもとに説明があった。特に、長時間労働の課題では「恒常的な時間外労働は労働者の健康を害するとともに、適正な労働時間の把握・管理がなされず、サービス残業を横行させる要因となっている。使用者には労働者の労働時間を適正に把握し、管理をすべき責務があるにも関わらず、現状はそこが整備されていないことが問題」と話され、最後に「労働法など働くにあたって必要なことを知らないことは“安心して働き続けられる環境”を破壊されることにもつながる。まずはいろんなことを知るということで“オカシイ”に気づける。また、“オカシイ”に気づいても一人では改善は難しく、労働組合に多くの仲間が結集することが、大きな力に対抗することにつながる」と職場改善にむけては、いろんな情報を知るということと多くの仲間を巻き込んでいくことが重要であることを学んだ。
その後は、7つの分散会に分かれ討論を行った。分散会報告では、各分散会で出された特徴的な声を全体で共有し、その中では、「時間外手当も出ないのに職場に始業前早く来て仕事をすることがあたり前になっている。また、早く来ることがエライという雰囲気があり納得できない」「清掃職場において労災事故が多く、怖さをいつも感じている。しかし、予算もなかなか付かず、職員の安全対策は後回しになっていると感じている」「学校職場では全国で5千人が休職し、多くがメンタル疾患。過重労働を強いられているのに人件費削減の合理化により、より一層人員が減らされていることから悪循環になっている」など、各職場で起きている厳しい実態が明らかになった。一方、改善にむけては「組合が職場のチェック機能を果たすことが重要」「組合に結集してもらうためにも、きっかけはどうあれ、参加してもらうことが重要であり、そのために頑張りたい」「多くの仲間の声を集めて、まとまって声をあげることが重要」などと組合に多くの仲間が結集し声をあげていくことが必要との確認が多くの分散会でされ、そのために自分たちが何ができるのか考える機会になった。
集会の最後に、斉藤青年委員長が「多くの職場で長時間労働が横行し、さらには危険を感じながら働き続けている環境もつくられているなど、労働者に目を向けた社会にはなっていない。このことを改善するためにも正確な知識を身につけるとともに、一緒に行動する仲間をつくっていくことが重要。多くの仲間の結集により“オカシイ”に気づき、声をあげることからはじめよう!」と集約し、団結ガンバローで終了した。