自治労北海道本部は、夕張市が財政再建団体に移行して10年を経過した今日、「夕張市の再生方策に関する検討委員会」が3月4日に夕張市長に対して手交した報告書の中で、多くの提言がされていることを踏まえ、6月10日に該当単組である夕張市職労と連名による北海道(対応:辻副知事)へ「夕張市再生課題に関する要望について」提出した。

DSCN3882  冒頭、道本部大出執行委員長から、「10年という節目を受けて、この間の計画について具体的な議論を進めている。私たちは労働組合という立場で、様々な形で夕張市あるいは北海道に対して要望し、地域の再生に向けて取り組みを進めてきた。」と述べた。

その後、夕張市職労佐藤執行委員長から「第三者委員会の中で夕張市の再生に向けた提言がされ、財政計画の見直しを国、道と一緒になって取り組んでいる。夕張市の色々な課題について解決していかなければならない。

夕張市の施策、道や国の施策をきちんと実行していくためには、夕張市の職員が頑張らなければならないことは、職員全員が自覚をしている。職員が頑張るためには、しっかりとした執行体制が最重要課題として報告書の中でも挙げられている。

夕張市民へのきちんとしたサービスを提供していくための施策を執行するための課題解決に向けて、北海道の知恵、お力を頂きながら、夕張市の再生に向けて具体的な形の共闘のをお願いしたい。」と訴えた。

辻副知事からは、「夕張市の再生をしていく上では、実際に業務に携わっている職員の方々の処遇が重要だと考えている。夕張市は色々な課題もあるが、これまでの努力、そして強いブランド力がたくさんあると理解している。再生への提言についても進めていかなければならないと考えており、その中で、道としても一緒に進めていかなければならないと考えている。」と道としての基本的立場での考えが示され、「要請項目については、後日、文書による回答を示す。」とした。

DSCN3885 道本部は、回答が示された後、自治労本部、空知地本、夕張市職労と連携した取り組みを進めていく予定である。